内容説明
鮨ネタの栄枯盛衰とは?タラコと明太子のあいだとは?カレー病って何?「食通」と呼ばれるのを嫌う著者が、様々な料理や食材から記憶を辿り、とっておきのエピソードとユーモラスな蘊蓄で綴る、痛快な食べ物エッセイ68篇。
目次
1 タラコと明太子のあいだ
2 私、カレー病です
3 大根の底力
4 竹の子の皮の梅干し包み
5 邪道のヒレ酒
6 鯛めしの旅
7 御飯の真ん中にあける穴
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年、東京に生まれる。慶應大学文学部哲学科卒業。出版社勤務を経て、文筆活動に入る。1982年、『時代屋の女房』で第八七回直木賞、97年、『鎌倉のおばさん』で第二五回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュール リブレ
14
朴訥とした村松さんの語り口が、ますますおいしそうな雰囲気を漂わせば、目の前に浮かんでくる美食の数々!! danchu掲載のコラムを単行本にしたのだとか♪2010/09/22
ジュースの素
6
村松友視という人は粋な方だ。その彼が書く懐かしい食べ物の話はまた一段と粋で素朴。 清水で暮らしたので、今もある静岡の食べ物がよく出てくる。彼と一緒に店のカウンター辺りで一杯やりながらポツポツ話すなんて…いいだろうなぁ。2015/06/30
れどれ
3
食そのものについてよりかは、著者の食にまつわる懐古的挿話により昭和の残像を追う格好。筆致が素朴でほんわかする。甘いものに飢えていた子供たちの地団駄が柔らかに伝わってくる。2017/03/08
みろり
2
dancu掲載の種々の食べ物の話。気になるのは、「鳥肌の立つカレー」と「鯛飯」。どこかで「鯛飯食べ比べ」なんてやってくれないかしら。2015/05/17
OTIUM
2
やはり、食べ物の本は面白いですね。2010/02/27