内容説明
登場人物の履歴作成法、年表の作り方、図書館利用法、資料の選び方、間違いやすい「暦法」「不定時法」の解説等々、時代小説執筆の舞台裏がすべて分かる!作家志望者始め、時代小説をより楽しみたい方、必見の書。
目次
第1章 歴史・時代小説―腕を組んでから本になるまで(何はともあれまず打ちあわせ;書き出す前の下準備;歴史小説はマギー司郎だ ほか)
第2章 時代小説家―投資と資料と勉強と年齢と(ライバルは司馬遼太郎・藤沢周平・池波正太郎;定年過ぎても遅くない;古文・漢文はこわくない ほか)
第3章 ここでコケない勘どころ―時代考証の初歩の初歩(目立つところでしくじらない;江戸時代―二百六十年あるのを忘れない;戦国時代―激しい技術革新があったのを忘れない ほか)
第4章 書いた原稿をどうするか―いざ、勝負!
著者等紹介
鈴木輝一郎[スズキキイチロウ]
1960年岐阜県生まれ。日本大学経済学部卒業。91年『情断!』でデビュー。94年「めんどうみてあげるね」で第四七回日本推理作家協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルト佐藤
6
随分前に読んだのを再読。(読書メーター開始前)そんなに有益な情報はなく。うーん。2025/11/06
ギルヲ
3
エッセイ部分というか、第一章第二章なんかはいろいろと古くなってますが、第三章の時代考証についての解説を読むだけでも面白いし勉強になります。と言っても、暦法・不定時法を理解できたわけではないですが(泣)。時代小説は新刊よりも旧刊有利、書店の時代小説の棚の二分の一は司馬遼太郎が、残りの半分を池波正太郎と藤沢周平が、余った四分の一にその他の作家という記述には笑いました。今は藤沢周平の代わりに佐伯泰英が入ってる感じですかね。著者はお初の人でした。この方の小説作品もいずれ読んでみたいと思います。2025/11/28
邑尾端子
1
パソコンやインターネットがまだ普及過渡期だった2004年に刊行された本なので、資料収集方法に関しては若干情報が古い部分があります(しかし10年前はまさか国史大辞典や古事類苑をインターネット上で閲覧できる時代が来るとはおもってなかったもんなぁ・・・各機関のデジタルアーカイブもここ数年で急速に発展したし、仕方ないと言えば仕方ないですが・・・) 語り口が面白いので、時代小説を書くつもりはないけど何となく興味はある、という人にもオススメです。2013/04/08
お笑いループシュート
0
戦国時代の合戦が一番リアルに描かれてる作品が、映画のクレヨンしんちゃんだとは(アニメなので実写映画などに比べて予算をかけなくてすむから) 読んでいくと分かると思うのですけど、著者が話した内容をそのまま本にしているのですよね。 話し言葉なので、読みやすくもあるのですが。。。2018/01/03
きりと
0
別に時代小説を書くわけじゃないけれど、語り口が面白そうなので読んだ本。作者の鈴木輝一郎さんは同郷で、うちの父なんかはたまたま図書館で講演を見たそうです…。2012/11/11




