内容説明
充実したスローな毎日をおくる知恵。封建制の息苦しい時代に「自由な生きかた」を死ぬまで押しとおした良寛。人に愛されて生きた無私無欲の師に、いま、私たちが学ぶべきこととは。人をうらむな、うらやむな。追い求めるな、こだわるな。いまを受け容れ謙虚に生きよ…良寛流「安堵の思想」を知ればもっと自由にラクに生きられる。
目次
第1章 閑に遊ぶ―捨てて生きれば豊かさがもたらされる
第2章 俗世を離れる―今を受け容れ謙虚に生きて安堵を得る
第3章 簡素に暮らす―見栄を張らず本質を大切に生きるスローな毎日
第4章 争わずに克つ―勝ちに執着すれば新たな不安が生まれる
第5章 書芸は仏なり―多量の書物からは悟りを得られない
第6章 人を恋う―求めすぎる愛だから心が益々さびしくなる
第7章 死に臨む―後悔なく生を全うし自分の生きた証を残す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0363
0
良寛さんのようには生きられないけど、読んでると不思議と心が静かになります。傍らに置いておきたい本です。2009/09/08
サディ
0
良寛について名前だけは知っていたけど、出家したけど、組織にも属せず、地位や名誉にも求めず、装束もボロボロのものを着る。世間の中に生活する名僧だけど、媚びへつらわない生き方が魅力なのでしょう。良寛が地位や名誉に欲眩む僧侶を批判する記述がある。ある意味世俗を超越した良寛でさえ、自己の評価を期待するだろう。世俗と超越との狭間を行ったり来たりする所も魅力なのかもしれません。 あと良寛の書いたものに、筆者の人生訓的な著述もあるが、少し余計かなと思った。2022/09/02
chiepeanuts
0
良寛さんの詩等を初めて読む方にはおすすめです。2019/10/02
がみ
0
真似は出来ませんが、この人の生き方は尊敬します。2019/07/18