内容説明
あの有名な歴史上の名文句の本当の意味を、たどり直してみませんか。「古事記」の昔から現代までを彩った100の美しい言葉を味わう、気鋭の国文学者の日本史探訪。
目次
1 古代(吾が身の成り余れる処を以て、汝が身の成り合はぬ処を刺し塞ぎて、(イザナキ/イザナミ)
其の泣く状は、青山を枯山の如く泣き枯らし、河海は悉く泣き乾しき。(スサノオ) ほか)
2 中古(四神相応の霊地也(桓武天皇)
色は匂へど散りぬるを(空海) ほか)
3 中世(源氏見ざる歌詠みは、遺恨のことなり。(藤原俊成)
…紅旗征戎吾が事に非ず。(藤原定家) ほか)
4 近世(鳴かぬなら鳴くまで待たうほととぎす(徳川家康)
流浪の望みでござります。(宮本武蔵) ほか)
5 近現代(夏も身に沁む越の山嵐(山県有朋)
児孫の為に、美田を買はず。(西郷隆盛) ほか)
著者等紹介
島内景二[シマウチケイジ]
1955年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業。日本文学研究、文芸評論家、電気通信大学教授
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