内容説明
「可愛いキャラクター達が荒廃した都市でくりひろげるノイズシンフォニー」。強烈なヴィジョンがあふれる異才による連作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パラ野
14
再読。廃墟とノイズが混ざり合って、無邪気な暴力的世界を作り出す。20世紀末への準備みたいな時代に読んだ。今読んでも、色褪せないどころか、鮮やかな感覚がする。2015/03/30
訃報
5
文章それなりに綺麗だが世界観が漫画アニメから借用した感じでどうも2014/10/13
六月の真昼
2
「ユニコーン」という一篇が、松本大洋の漫画の世界観を思わせた。読みはじめてすぐに、あれ?って思わせた。ものすごく稀有な作家なのに、それがあったから、少し残念だなあ、と思わせた。2014/06/30
もろろろ
1
キャラやクリシェ、動物や臓器たちのサンプリングでできたこの世界はそれぞれが相容れることなくその存在のアウラのようなものを出す。というかこの世界ではそういう色彩的なものしか存在しない。総体としてのノイズが奇跡的に物語を作るさまはまさにシンフォニーといってもいいだろう。奇跡的にポップだ。いや、畸形的ポップと言っていいのかもしれない。そのポップさがえもいえぬ畏怖、気持ち悪さを感じさせてくれるから。2011/01/28
肉球でろでろ
1
アリカ先生の独特な世界感が恐ろしくて、何度読み返してもゾクゾク背筋が粟立ちます。もっともっと読まれて欲しい!!2008/04/03
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