内容説明
なにか大切なものを探してぼくはカフェに通いつづけた。カフェの物語と自分の物語。
目次
ロッシュ 深沢―ドライブイン・レストラン60s
マックスロード 渋谷―1970のはっぴいえんど
ポタセル 渋谷―公園通りのニール・ヤング
ロックイン 中野―サンフランシスコ行きのチケット
メアリージェーン 渋谷―なんでロックをやらないんですか?
ナイル 溝ノ口―多摩芸のマリアンヌ・フェイスフル
ブラックホーク 渋谷―1978.4.21サンディ・デニーもこの世を去った
レオン 原宿―セントラル・アパートの1階にて
線路ぎわ 鎌倉―長い髪のあの娘はどこにいってしまったんだろう
メロー 原宿―3人のうち誰が好きということもなく〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
manabukimoto
4
1970年代から90年代、「文化や意識や精神をゆるやかに共有させてくれるような喫茶店」があった時代の文化史。 「個人的な柔らかな時間を持ち、それをじっくりと味わうということが必要のない時代」=バブル と共に失われて空間への郷愁。 喫茶→雑貨→カフェ。そして分岐点として挙げられているのが「アフタヌーンティー」というのが面白い。当初あった理想や趣味が見えなくなり形態だけが美しく整理され残る。 幾多の喫茶・カフェの中で行ったことのあるのは鎌倉のヴィヴモン・ディモンシュだけ。 カフェでの時間の大切さを学ぶ。2021/05/09
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- 和書
- 花嫁は元男子。