内容説明
住吉神社での二万三千五百句の大矢数俳諧…。『好色一代男』にはじまる浮世草子の名作の数々…。江戸の芭蕉に対して上方の元禄文化を築きあげた、代表的大阪人の華やかで孤独な生涯を、時代状況のなかに浮彫りにした傑作。
目次
生まれは霧の中
生玉に飛ぶ天狗星
先立つ妻へ手向けの才覚
言い触らし矢数俳諧
正風は難波の軽口
この世はすべて色と銭
転合書きは一代男
二万三千句の合わぬ算用
女の性は悲しいか
金銀は命の親
見通す人の心の奥底
世は移り、人は老ゆ
大坂は人の濁り江
定めなき世の定めとは
人に虚実の二つあり
見過ぎし人の世の末
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