内容説明
柔軟にして強靱な日本人の原像を浮き彫りにする本阿弥一族の壮大な精神世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
5
『清貧の思想』で本阿弥光悦・妙秀母子の段を読み、興味を持ち本書を購入。本阿弥家の人物、歴史、家訓等を光甫の孫娘という人物の口を借りて語る物語となっている。印象的なのは、妙秀の見事なまでの生き様。<清貧とはたんに貧しいことではない、たんなる所有の欠乏ではない。それはみずから望んで所有を少なくし、己一人持つことを恥じ、持てるものをひとしく人にわかち与え、身のまわりを能うかぎり簡素にして、持たざることの中にかえって心のゆたかさをたのしむことの出来る者のことである>妙秀はまさにこの言葉を体現した人のようであった。2012/12/31