内容説明
重い“時間の湖”を内側に抱え、女という性を、どこまで生ききれるだろう―。“共闘”した世代の記憶を深く胸に沈め、いま、ふたたび、“自立”への困難な道を歩む、同時代の女性のこころを、静かにうたう。
目次
黄水仙
水晶橋
突風の海
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
宵待草
70
道浦母都子は、好きな歌人の一人です。 歌集『ゆうすげ』の相聞歌の、一首『全存在として 抱かれいたる あかときの われを天上の 花と思わむ』は、大好きな一首です。 初句は、かなりの字余りですが、人として女性としての、唯一無二の自身を何て素敵に、謳い上げて居るのでしょう! 道浦母都子は『未来』の選者であり、歌人であると共に、エッセイストや評論家としても、秀逸な力のある方です。 第一歌集『無援の抒情』は、全共闘運動を経験した学生時代を詠い、現代歌人協会賞を受賞しました。 此の歌集『風の婚』から、数首を ⇒続く2025/05/28
kaizen@名古屋de朝活読書会
49
#道浦母都子 #短歌 水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を昏くするもの #返歌 娯楽なら 女が大きな声で楽 嬉しく好きなことから始め2016/06/15
双海(ふたみ)
10
「水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を 昏くするもの」 重い時間の湖を内側に抱え、女という性を、どこまで生ききれるだろう。同時代の女性の心を静かにうたう作品集。「かなしみに素直なるとき苧環の濃き花色が没陽に透けぬ」「アイリスの濃き群青を挟みおく『問はず語り』の契の章に」「さきがけの春曇天の濃むらさき十二単衣の花咲きのぼる」「わたくしがただいるほかは鈍色のがらんどうなる冬の日の駅」2023/07/27
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