内容説明
在日、天皇制、ポスト・モダン的言説の閉鎖空間―日本的共同体が抱える有限性を鋭く見つめながら、夢の内で生きることに、外部を直観するための可能性を探る、気鋭の批評家による最新評論集。
目次
1 苦しみの由来(苦しみの由来;たたかいの義;沈みゆくものの光景;美的体験の意味について)
2 夢の外部(夢の外部;文学という信憑について;批評の届け先;文学の遠近法)
3 問題としての昭和(問題としての昭和;“戦後理念”の行方;戦後批判の文脈;知の解体をめぐって;天皇制という禁忌;天皇と市民社会)