出版社内容情報
理化学研究所は、技術移転の際に特許や研究論文などの「形式知」と、ノウハウやコツといった「暗黙知」の両方を受け渡す「バトンゾーン」という仕組みを構築し、多くの成果を生んでいる。本書は、現在の技術移転の問題点を指摘するとともに、その新たな仕組みと成功事例を紹介する。
目次
序章 連携の場としての「バトンゾーン」
第1章 日本における産学連携の問題点
第2章 融合的連携研究プログラム
第3章 オープンイノベーションへの道
第4章 新産業創出の理研モデル
第5章 融合的連携研究プログラムの成果と新展開
第6章 理研ベンチャー―起業による研究成果の社会還元
第7章 理化学研究所の生い立ち
第8章 理研と産業界との関係性、その歴史からイノベーションを考える
著者等紹介
丸山瑛一[マルヤマエイイチ]
(独)理化学研究所知的財産戦略センター特別顧問。政策研究大学院大学客員教授。1934年生れ。東京大学教養学部教養学科、理学部物理学科卒業。工学博士。(株)日立製作所理事基礎研究所長、工業技術院「アトムテクノロジー」プロジェクトリーダー、理化学研究所フロンティア研究システム長、同知的財産戦略センター長を歴任。大河内記念技術賞生産特賞、科学技術庁長官賞、全国発明科学技術庁長官賞、応用物理学会業績賞等受賞多数。応用物理学会功労会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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