内容説明
本書は『脳のパラドックス』という題でソ連のレニングラードの出版社から出されたもので、内容は、最新の脳についての研究をふまえながら、かつ長い人間の歴史のなかで、脳が、どのように考えられ、研究されてきたかについて述べたものである。
目次
偉大なる無学者(暗黒時代;アレキサンドリアからロンドンまで;創造者の身分)
脳の何十億もの部品(数枚の写真;脳の「れんが」;考える「風袋」;「万力」にかけられたニューロン;伝達物質)
どこから考えが出てくるのか(ブラックボックス;アメフラシ;エビ、ゴキブリ、そして他の生物)
上への道(こうかつな滴虫類;優等生と劣等生;アリからゴリラまで)
理性を分かちあう兄弟たち(ローマ教皇の鳥小屋のオンドリたち;イルカは何を秘密にしているのか;いかがお暮しですか、オナガザルさん)
二つの顔をもつ神ヤヌス(一つの屋根の下に二人で;イタリア式ストライキ;手袋をしたライオン;思考家ドラゴン;頭が一つであるヤヌス神)
余儀なくさせられた進歩