Fの残響

Fの残響

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 97p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784309005324
  • NDC分類 911.56

内容説明

時代の薄明に対峙するあえかな言語の閃光。八十年代詩に訣別し、来たるベき詩への扉をひらく鮮烈な処女詩集。小野梓記念芸術賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スミス市松

13
この人はきっと冷たい手をしているのだろうと思った。ここで言いたいのは「冷たい」ことよりもそれが何かを掴もうとしている「手」であることで、私にとってはこの手の冷たさがむしろ心地よく、気づけばいつのまにか引き込まれている、という感覚を覚えた詩篇がいくつもあった。それはこの詩集にたびたびあらわれる水のイメージ(水槽、雨、泳ぐこと、等々)とも共通している。水はまず温度を私に伝え、私も次第に水にむけて無意識に温度を放ちつつ、身体を自覚していく。「わたしたちは水のなかにいるように/水のなかにいた」。2019/08/08

k

0
『兼業詩人ワタナベの腹黒志願』の著者がこんないい詩を書いていたとは。恐れ入る。2012/04/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/274843
  • ご注意事項

最近チェックした商品