出版社内容情報
《内容》 絶え間なく進歩する医療のなかにあって、周産期医療もまたあらたな局面をむかえつつある。そのなかで出血、止血および血栓形成の予防や治療においてもその例外ではない。出血を予防するためには、妊娠初期から一貫した妊産婦への保健指導が重要となる。本書は妊娠から産褥まで、どの経過においても共通となる看護の視点から解説した出血を伴う妊産褥婦と子どもの健康を護るための実践書である。 《目次》 血液凝固系と線溶系/凝固・線溶系の新しいマーカー/分娩時大出血とその対策/産褥期における出血の看護/凝固亢進をめぐって/産科領域におけるDICの診断/常位胎盤早期剥離を中心とした産科領域におけるDICの臨床像 常位胎盤早期剥離の看護 /前置胎盤/産科ショックとDICの合併と相互の関連/産科における血栓とDICに対する抗凝固療法、抗線溶療法/血小板の妊婦・分娩時における臨床的意義 ITP合併妊娠の看護 /慢性腎炎妊婦のとりあつかい/妊娠性脂肪肝/胎児・新生児期における止血機構の生理と病理/新生児期における血液凝固―線溶系の検査/新生児出血症の臨床/産科的要因からみた新生児(臍帯静脈血)の血液凝固―線溶系/アシドーシス、頭蓋内出血とDICの観点からみた胎児・新生児仮死/胎児期および新生児期におけるDIC 新生児DICの看護 /新生児の低プロトロンビン血症とビタミンK欠乏症をめぐる諸問題/ビタミンK欠乏症の予防は可能か