天、一切ヲ流ス―江戸期最大の寛保水害・西国大名による手伝い普請

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784306093676
  • NDC分類 517.4
  • Cコード C0052

内容説明

江戸期中期・徳川吉宗政権下の寛保二年、関東甲信越地方は大水害に襲われた。超大型台風により千曲川、利根川、荒川、江戸川は未曾有の大洪水となり、流域では江戸期最大の大惨事となった。大江戸は濁流のため水没した。この年は戌年であり、水死者が二万人を超えるとの説もあるこの大水害は「戌の満水」として後世まで語り継がれた。江戸幕府は、台風の直撃を受けなかった西日本の十名の大名に「手伝い普請」を命じた。真冬の突貫工事であり、各藩とも巨額の出費を強いられた。現地では飢えと寒さのため人夫による暴動などが起きた。大水害の惨さと復旧工事の過酷さを描く。

目次

第1部 大洪水―渺々トシテ海上ヲ見ル(「戌ノ満水」;関八州の大水害;大水害後に襲うもの~飢えと寒さ)
第2部 救恤の旗、ひるがえる―西国大名の手伝い普請(西国大名、手伝い普請を命じらる;萩・毛利藩;岩国領吉川家;岡山藩;熊本藩;津藩;臼杵藩およびその他の藩)

著者等紹介

高崎哲郎[タカサキテツロウ]
昭和23年栃木県生まれ。NHK記者を経て、現在帝京大学短期大学教授、作家、土木史研究家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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