出版社内容情報
格差拡大の30年を読み解く――。ジェントリフィケーションの進行や公営住宅の衰退など、変容する現代都市の空間構造の実態を明らかに。
内容説明
浮かび上がる格差拡大の30年。エリートの閉鎖性、“アンダークラス”の実態、そして階層意識や政治的対立の発現。ジェントリフィケーションの進行や、分極化と地域間格差の拡大…多くの困難を孕む大都市東京圏の格差拡大の空間構造が明らかに。
目次
格差社会と都市空間―課題と方法
第1部(東京二三区の空間構造とその変動;東京二三区における格差拡大と空間構造の変化―無血革命としての時間差ジェントリフィケーション)
第2部(東京圏の空間構造の変化;東京圏の階級構成とその空間的構造;東京圏における経済格差の空間的構造とその変遷)
第3部(東京圏の階級間格差;東京圏住民の教育達成と地域間移動;東京圏のアンダークラス;アンダークラスの複合的排除;アンダークラスのメンタルヘルス;東京圏における格差拡大と貧困地域の形成過程)
第4部(居住地域とソーシャル・キャピタル;地域の所得水準と社会意識;格差をめぐる階級闘争の場としての都市空間)
著者等紹介
橋本健二[ハシモトケンジ]
早稲田大学人間学学術院教授。1959年生まれ。社会学専攻(階級・階層論、労働社会学)。静岡大学教員、武蔵大学教員を経て、2013年より現職
浅川達人[アサカワタツト]
早稲田大学人間科学学術院教授。1965年生まれ。社会学専攻(都市社会学、社会調査)。東海大学教員、放送大学教員、明治学院大学教員を経て、2020年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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