北のセントラル・ステーション―アーバンデザインの四半世紀

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北のセントラル・ステーション―アーバンデザインの四半世紀

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  • サイズ B5判/ページ数 179p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784306073272
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C3052

出版社内容情報

奇跡の駅づくりの全軌跡。ランドスケープと土木、建築を一体にデザインした「公園のなかの都市」と「川のある駅」の誕生までを図説。

「良い空間ができたでしょ。きれいでしょ、美しいでしょ」という世界ではないと思う。
「本当のアーバンデザインとは何か」をこれからの若い人たちが知るうえで
その課題になりそうなことをちゃんと伝えておかなければならない。加藤源(本書より)
日本都市計画学会計画設計賞
都市景観大賞(都市空間部門 国土交通大臣賞)
土木学会デザイン賞最優秀賞 ほか多数受賞

北彩都あさひかわは加藤源が追求してきたアーバンデザインの集大成である。……加藤が考えるアーバンデザインとは、建築や街路、広場によって「空間構成」をデザインし、それを景観として実現化するという方法論である。より具体的に言えば、第一次のアーバンデザインブームが考えていたように全てを一人でデザインするのではなく、自分が指揮をとって複数のデザイナーが関与する体制を作る。それが加藤の考えたやり方だった。……旭川駅では……ランドスケープのビル・ジョンソンと組んで、マスタープランを作成していたものの、鉄道を引っぱりこんでデザインを展開しなければアーバンデザインの夢を実現出来ないことは明らかだった。思案の末、加藤は対鉄道の交渉役に篠原修を起用する。更には駅舎のデザイン担当者として内藤廣を指名する。ここに加藤が考えていたアーバンデザインのチームが編成されたのだった。……北海道、旭川市、JR北海道が事業主体である、まさに公共事業を一民間人である加藤がリードしたという意味で画期的なアーバンデザインとなったのであった。ただし旭川のようなプロジェクト全体のコントロールを保証するような制度的な改革は未だなされていない。(本書 篠原 修「『北彩都あさひかわ』の物語」より)


序 「北彩都あさひかわ」の物語 篠原 修
  この本に込める期待 加藤源

第I章 四半世紀を見通す
1 二十年を支える仕組み 内藤廣
2 Awareness to Nature ウィリアム・ジョンソン
3 北彩都あさひかわ整備の主なメンバー 高見公雄

第II章 北彩都のデザイン・マインド
1 ランドスケープからまちをつくる 高見公雄
2 任されたデザインチームづくり 高見公雄

第III章 北彩都あさひかわ動き出しの頃
1 旭川市の悲願であった駅周辺整備 後藤純児
[証言1]北彩都あさひかわ動き出しの頃 波岸裕光
[証言2]事業を通じて感じたこと 板谷征一
[証言3]シビックコアとして最初の取り組み 菅崎栄
[証言4]平成 7 年、夜明け前 後藤純児
[証言5]加藤源さんの想い出 幅田雅喜
[証言6]PWWJ の中から 三谷康彦
2 旭川駅周辺整備の事業としての組み立て 篠田伸生

第IV章 都市の全体像
1 地区の役割と構成  高見公雄
2 市街地形成の基本イメージ
[証言7]連立+区画整理の実験場  高見公雄
[証言8]全体模型の制作 斉原克彦
[証言9] 難航した二本の幹線道路橋による鉄道高架化の提案 佐藤敏雄

第V章 川と駅と広場――面の都市デザイン
1 シビックコアでのまちづくり実験 高見公雄
[証言10]旭川合同庁舎の整備 菅崎栄
2 河川空間と公園のランドスケープデザイン 下田明宏・大津正己
[証言11]まちなかのオアシス「あさひかわ北彩都ガーデン」 高野文彰・村田氏周一
[証言12]煉瓦造建物の活用 大野仰一
3 時代を生き抜く駅舎の形 内藤廣
[証言13]名前を刻むプロジェクト 大矢二郎
[証言14]幻の検討  沖本 亨
4 都市の軸線を川までつなぐ駅前広場 三牧浩也
[証言15]駅前広場への市民の思い 大矢二郎
[証言16]駅前広場の設計に際して 細沼俊
5 住民とともにつくるモデル戸建住宅地区 大野仰一
6 土地利用とまち並みの誘導 三牧浩也

第VI章 まちをつくるインフラ――線の都市デザイン
1 高架と土木構造物 篠原修
2 鉄道高架 篠原修
3 街路のデザイン 下田明宏・大津正己
[証言17]街灯りへの想い 富田泰行
4 忠別川に架かる橋梁群
[証言18]クロスカントリースキーのための橋 畑山義人

第VII章 四半世紀に及ぶ都市デザインの成果
1 検討された多様な整備計画 高見公雄
[証言19]テーマゾーンの提案 三宅誠一
[証言20]地域熱供給計画 建物は繋がれなかったが、心は繋がれた 鈴木俊治
2 調整のデザインは何を残したか 高見公雄
3 市民にとっての「北彩都あさひかわ」 大矢二郎
4 加藤チームの到達点 篠原修

補章 旭川・街の成り立ち 大矢二郎
北彩都あさひかわ事業 略年表

加藤 源[カトウ ゲン]
加藤 源(かとう げん):
都市計画家、日本都市総合研究所主宰。1940年生まれ、2013年逝去。
東京大学工学部建築学科卒、同大学院都市工学専攻修了、ハーバード大学修了。おもな都市設計の業績に、丸亀駅前整備、北彩都あさひかわ、帯広駅周辺地区、藤沢市辻堂駅北口地区、札幌市駅前通り地下歩行者空間等のデザインと事業調整など。主著に『都市再生の都市デザイン─プロセスと実現手法』(学芸出版社)、『オープンスペースを魅力的にする』(監訳、学芸出版社)など。

高見 公雄[タカミ キミオ]
高見公雄(たかみ きみお):
都市計画家、法政大学教授。
1955年生まれ。東京藝術大学大学院修了、日本都市総合研究所勤務。
共著に『中心市街地活性化〈導入機能・施設〉事典』(学芸出版社)、『日本の街を美しくする─法制度・技術・職能を問い直す』(学芸出版社)、『実用 都市づくり用語辞典』(山海堂)、『水の郷 日野─農ある風景の価値とその継承』(鹿島出版会)、『外濠─江戸東京の水回廊』(鹿島出版会)など。

篠原 修[シノハラ オサム]
篠原 修(しのはら おさむ):
土木設計家、GSデザイン会議会長、東京大学名誉教授、政策研究大学院大学名誉教授、客員教授。1945年生まれ。
主著に『景観用語辞典』(編著、彰国社)、『日本の水景―持続する僕の風景』(鹿島出版会)、『土木造形家百年の仕事』(新潮社)、『土木デザイン論』(東京大学出版会)、『篠原修が語る日本の都市―その伝統と近代』(彰国社)、『ピカソを超える者は―景観工学の誕生と鈴木忠義」(技報堂出版)、『内藤廣と東大景観研の十五年』(鹿島出版会)など。作品集『GROUNDSCAPE 篠原修の風景デザイン』(鹿島出版会)。

内容説明

奇跡の駅・街づくりの全軌跡。ランドスケープと土木、建築を一体にデザインした「公園のなかの都市」と「川のある駅」の誕生までを図説。日本都市計画学会計画設計賞、都市景観大賞(都市空間部門国土交通大臣賞)、土木学会デザイン賞最優秀賞、ほか多数受賞。

目次

第1章 四半世紀を見通す
第2章 北彩都あさひかわのデザイン・マインド
第3章 アーバンデザインの事業計画
第4章 都市の全体像
第5章 川と駅と広場―面のアーバンデザイン
第6章 まちをつくるインフラ―線のアーバンデザイン
第7章 四半世紀に及ぶアーバンデザインの成果
補章 旭川・街の成り立ち

著者等紹介

加藤源[カトウゲン]
1940年生まれ。1964年東京大学工学部建築学科卒業。米国ハーヴァード大学大学院建築学科、RTKL Inc.、丹下健三+都市・建築設計研究所を経て1973年に荒田厚、島栖那智夫、松本敏行と日本都市総合研究所設立。同研究所代表として、花巻駅周辺整備、帯広駅周辺整備、丸亀駅前広場及び周辺都市設計、豊洲2・3丁目地区まちづくりガイドライン監修、湘南C‐Xなど国内の数多くの都市開発プロジェクトに従事。2013年逝去

高見公雄[タカミキミオ]
1955年生まれ。1979年東京藝術大学美術学部建築科卒業、同大学院修士課程修了。日本都市総合研究所入社、2007年~2015年同研究所代表。現在、法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科教授(2009年~)、都市環境デザイン会議理事、東京藝術大学美術学部建築科非常勤講師

篠原修[シノハラオサム]
1945年生まれ。1968年東京大学工学部土木工学科卒業、同大学院修士課程修了。アーバンインダストリー、建設省土木研究所などを経て1989年東京大学工学部助教授。1991年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授、2006年政策研究大学院大学教授。現在、東京大学名誉教授、政策研究大学院大学名誉教授、GSデザイン会議代表、エンジニア・アーキテクト協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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