出版社内容情報
脱「建築」――構築から接続へ。
読売新聞連載コラム「建築季評」20年による建築・都市の読み解きから、空間の捉え方を考える。
「この20年は、建築をめぐる社会状況に大きな変化があった。9.11テロ、耐震強度偽装、東日本大震災、新国立競技場問題、そしてコロナ禍。その間に、確かに建築の社会における位相は大きく変化した。ささやかなコラムであっても、それをまとめることに意味があるかもしれない。
……建築と社会の関係の変化、そしてそのことにより起こる建築をつくり出すことの課題、さらにはそのデザインが抱える社会的意味の変化など、一貫して建築をあくまで一つの社会現象として扱う視点によるものとなっている。」(本文より)
内容説明
読売新聞の連載「建築季評」20年による建築・都市の読み解きから、空間の捉え方を考える。
目次
第1章 建築の解釈
第2章 都市空間の方法
第3章 建築作品のつくり方
第4章 風景は変えられるか
第5章 保存をめぐって
第6章 モダニズムを見とどける
著者等紹介
中川理[ナカガワオサム]
1955年横浜生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業。1988年京都大学大学院建築学専攻博士課程修了。工学博士。1992年京都工芸繊維大学助教授。2003年同教授。2021年から同名誉教授・神戸女子大学客員教授。日本建築学会賞(論文)、日本都市計画学学会論文奨励賞、日本建築学会教育賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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