内容説明
建築家・編集者・教育者・建築史家・批評家として活動してきたフィッチによる論評は、これからの建築や都市、環境のゆくえを探るうえで、ますます示唆に富む提言として我々の心に響く。
目次
第1部 評論(私たちの住まう家々―ある無名建築家の嘆き(1933)
武骨な信念に基づく建築―カーンのリチャーズ医学研究所(1960) ほか)
第2部 歴史(宮殿と橋と塔(1947)
マウント・ヴァーノンとモンティチェロ―奴隷労働に支えられた大農園のあり方(1990頃) ほか)
第3部 保存(修復の哲学―ウィリアムズバーグから現代まで(1992)
過去をめぐる保存と歴史性の闘い―ポストモダニズムとテーマパーク(1994頃) ほか)
第4部 気候と環境(微気候学(1947)
屋外自然環境の非均質性(1950) ほか)
第5部 建築の哲学を求めて(建築とエネルギー(1978)
都市をまもるために闘う(1960) ほか)
著者等紹介
フィッチ,ジェームズ・マーストン[フィッチ,ジェームズマーストン][Fitch,James Marston]
1909‐2000。アメリカの建築家。生涯を通して建築や都市環境を残すために活躍し、保存の裾野を広げることに尽力した第一人者。1965年には、ニューヨークのコロンビア大学建築大学院に、全国に先駆けて歴史保存修士課程を創設
ソーウィン,マーティカ[ソーウィン,マーティカ][Sawin,Martica]
ニューヨーク市出身の現代美術を専門とする美術史家、美術評論家。アイオワ州立大学卒業、コロンビア大学美術史学科修士課程修了、同博士課程修了。元パーソンズ・スクール・オブ・デザイン美術デザイン歴史批評学部長
金出ミチル[カナデミチル]
建築修復家。東京大学工学部建築学科卒業、コロンビア大学建築大学院歴史保存学部修士課程修了、博士(工学)。現在、東京理科大学非常勤講師及び長岡造形大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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