出版社内容情報
確率解析の基本を「なるほど」と納得できるまでとことん説明した解説書。要点の確認や反復練習など初学者にも学びやすいよう配慮。
目次
第1章 標本空間と確率
第2章 確率変数と分布
第3章 確率過程からの準備
第4章 ブラウン運動
第5章 確率積分
第6章 確率微分方程式
第7章 確率微分方程式と拡散過程
著者等紹介
成田清正[ナリタキヨマサ]
1972年東京教育大学大学院博士課程修了。現在、神奈川大学名誉教授、理学博士。専攻は確率論、統計数学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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げんき
2
良い点:測度論を全く知らない状態から確率微分方程式に関する基本事項まで比較的誤魔化しなく到達できる(そういう教科書は少ない)。 悪い点: ・少し難しい命題の証明は省略されがち ・式変形が丁寧すぎて煩瑣で見通しが悪いと感じる箇所も多い。以前示した命題から明らかな事実をもう一度(特に理由もなく)計算している箇所が多い。 ・7章はこの記述だけでは表面的にしか理解できない。拡散過程との対応を知りたいのなら別の本を読んだほうが良い。 ・具体例を重視した記述のため1冊目には良い。あとから参照するには向かない。2021/02/18