出版社内容情報
縮みゆく社会をクリエイティブに再編する提言集。初版限定DVDは、ヨーロッパで話題の巡回展シュリンキング・シティの映像満載。
内容説明
縮小する都市をクリエイティブに再編する14の提言。
目次
序論(縮小する都市の未来;データ)
第1部 対談(二一世紀の都市デザインの課題;縮小社会でも希望は語れるか?)
現場報告
第2部 14の実践(郊外の行方と自然;住宅と家族;自然を楽しむ訓練;ストック型思考;都市を遊ぶ)
著者等紹介
大野秀敏[オオノヒデトシ]
東京大学大学院教授。1975年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了、97年工学博士(東京大学)、76~83年槙総合計画事務所、83~88年東京大学助手、88年東京大学助教授(大学院工学系研究科建築学専攻)、98年デルフト工科大学客員研究員、99年より現職。建築作品はNBK関工園事務棟・ホール棟、茨城県営松代アパート、YKK滑川寮、旧門司税関改修、鵜飼い大橋など。作品でJIA新人賞、日本建築学会作品選奨、中部建築賞、ベルカ賞、BCS賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ja^2
2
東京圏で暮らしていると、未だ人口減の影響を感じることは少ない。郊外であっても人口は微増しているからだ。このため、多くの東京圏在住者にとって、国交省が最近提唱している居住誘導地域なるものがピンとこない。▼しかし、2020年を過ぎる頃には東京圏も減少に向かうことがわかっている。したがって、本書にもあるように、郊外から歯が抜け落ちるように都市機能が不全となるのだろう。▼そうなってから対応しようとしても遅く出来ることも限られてくる。方向性は示された。あとは個人の行動だ。10年もしないうちにその日はやってくる。2015/04/30
TAKAMI
0
著者の提唱した「ファイバーシティ」構想が体系的に語られるのが本書の最後で、普通に読み進めていたら断片的にしか掴めなかったのだが、逆にそれがよかったように思う。それによって14の実践の章が何にも捕らわれず読むことができ、楽しめた。縮小都市との向き合い方は都市構造の分析だけでなく、自然との向き合い方なんかのテーマも求められるという、文化のフィールドについても勉強しようと思った。2014/06/22
Sherlock Holmis
0
後半の各論は飛ばし読みしてしまったが、参考になった。2050年の東京を想定した都市のアイデアが資本主義文明論へ発展していく。もっともファイバーシティは既存のメトロポリス向けの概念なので、列島全体の空洞化に対処するためにはアレンジを要しそう。2014/03/08
Shohei Kondo
0
おもしろかった。でも、なんか、かゆいとこに手がギリギリ手が届かない感じ。少しだけもどかしい。2012/12/15
ftoku
0
スパイキーなクリエイティブ都市論も合わせて読んだ方がいい。2008/11/24