出版社内容情報
中国は「タブラ・ラサ」ではない。都市・地域開発論の巨匠が、持続可能な都市開発を歴史、価値観、制度との関係から論考する。
内容説明
中国は、世界の大文明のひとつであり、「タブラ・ラサ(何も書かれていない石版)」ではない―。この国の経済発展は、歴史にほとんど関連性がないグローバリズムよりも、内からの社会的な力学によって推し進められており、その持続可能な都市開発は、中国みずからの歴史、価値観、制度との関係から論考されねばならない。都市・地域開発論の巨匠、ジョン・フリードマンが語る、中国都市物語。
目次
序論 中国の都市への変貌
第1章 歴史的足跡
第2章 地域政策
第3章 農村の都市化
第4章 新たな空間的流動性
第5章 個人の自律性に関わる空間の拡大
第6章 都市形成のガバナンス
結論 未来にむけて
著者等紹介
フリードマン,ジョン[フリードマン,ジョン][Friedmann,John]
名誉博士(チリ・カトリック大学、ドルトムント大学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)名誉教授。ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)名誉教授。世界各国の都市・地域開発に関わる実務家や研究者に、理論と実践の両面にわたり、絶えず大きな影響を及ぼしてきたプランニングの巨匠。特に近年は、エンパワーメント、市民社会、世界都市などをめぐる論考により、先進国および途上国の都市・地域開発に新たな視座をひらく。2006年には、第1回国連ハビタット・レクチュア賞(UN‐HABITAT Lecture Award)を受賞。また、中国関連では、国立台湾大学客員講座教授、中国都市計画設計研究員名誉顧問を歴任
谷村光浩[タニムラミツヒロ]
1962年大阪生まれ。博士(工学)(東京大学大学院工学系研究科)。中国国際民間組織合作促進会(北京)国際顧問。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科非常勤講師。これまで、名古屋大学大学院国際開発研究科助手、チュラロンコン大学建築学部都市・地域計画学科JICA専門家、財団法人国際開発高等教育機構(FASID)国際開発研究センター研究員、国際基督教大学21世紀COEプログラムリサーチ・フェロー、国際連合大学学長室客員研究員として、途上国の都市・地域開発、国際協力論等を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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