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評伝 ミース・ファン・デル・ローエ

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  • サイズ A5判/ページ数 389p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784306044708
  • NDC分類 523.34
  • Cコード C3052

内容説明

ルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエについて、今日彼の功績について語るとき、30年前にしたのと同じ判断を下すことはないだろう。特に、彼がもっとも合理的な合理主義者で、正当建築手法の「最も正統な」尊師である、という考えだ。そのかわり、我々には彼のことを、もっとも詩趣ある一人、そして確かにもっとも影響力あった一人と認められよう。かくして、彼は芸術と芸術史の両方に重要となるのだ。さらに、たとえ我々にとって、彼が自己の建築と同一化した道徳的かつ哲学的訓令にもはや説かれるものではないにせよ、彼がそれを表したのは思想においてであることと、作品に具現するさいに用いた彼の強さと献身ぶりとによって、我々はモダニズムという事象を理解でき、その緊急切迫していたことに共感しうるのである。こうした考えに基づき、日本の読者諸氏に対し、20世紀西洋文明におけるもっとも忘れ難い創造個性の一人のポートレートを、本書は紹介する。

目次

1 アーヘン:ドイツ帝国の青春、1886‐1905
2 ベルリン:新世紀の課題、1905‐18
3 ヨーロッパ、廃墟からの出発:モダニストの挑戦と反発、1919‐25
4 好景気のワイマール、1925‐29
5 大恐慌、全体主義、そして芸術の危機、1929‐36
6 出発と脱出、1936‐38
7 復活:ユートピアなきモダニズム、1938‐49
8 アメリカ:鉄とガラスの勝利、1949‐58
9 退場の唄、1958‐69

著者等紹介

シュルツ,フランツ[シュルツ,フランツ][Schulze,Franz]
1927年、米、ペンシルバニア州ユニオンタウンに生まれる。ノースウエスト大学を経て、1945年、シカゴ大学で哲学士、シカゴ・アート・インスティテュート、ミュンヘン大学で美学を修めた。1952年、イリノイ州のレイク・フォレスト大学に勤め、58年に教授に就任

澤村明[サワムラアキラ]
1961年、兵庫県生れ。1984年、九州大学工学部建築学科卒業。東京都立大学大学院中退。新潟大学経済学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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