講談社現代新書<br> 黎明日本左翼史―左派の誕生と弾圧・転向1867-1945

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講談社現代新書
黎明日本左翼史―左派の誕生と弾圧・転向1867-1945

  • 池上 彰/佐藤 優【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065328583
  • NDC分類 309.31
  • Cコード C0221

出版社内容情報

階級を生んだ松方デフレ、大逆事件の衝撃、白熱のアナ・ボル論争、弾圧と知識人の「転向」。
日本左翼の原点とは何だったのか?
シリーズ累計15万部の「左翼史」シリーズ、社会運動の源泉を探る【戦前編】。


【本書の内容】

・右翼と左翼が未分化だった戦前
・絶大な存在感を示した大本教
・資本主義を確立させた「松方デフレ」
・太宰治が悩まされた「後ろめたさ」の正体
・近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」
・キリスト者・内村鑑三と足尾鉱毒事件
・「平民新聞」が打ち出した非戦論
・無政府主義が日本で「ウケた」理由
・幸徳秋水と「アナルコ・サンディカリズム」
・社会主義者に打撃を与えた「赤旗事件」
・高畠素之が見抜いたロシア革命の本質
・「22年テーゼ」と第一次共産党弾圧
・第二次共産党の再建と「福本イズム」
・エンタメ性抜群のプロレタリア文学
・佐野・鍋山転向声明の衝撃
・疑心暗鬼を募らせた共産党と小畑達夫の死
・転向者が出た講座派、出なかった労農派   ……ほか


【本書の目次】

序章 「戦前左翼史」とは何か
第一章 「松方デフレ」と自由民権運動
第二章 社会主義運動と「大逆事件」
第三章 ロシア革命と「アナ・ボル論争」
第四章 日本共産党の結成と「転向」の問題

内容説明

階級を生んだ松方デフレ、白熱のアナ・ボル論争、知識人の「転向」。日本左翼の原点とはなんだったのか。社会運動の源流を探る“戦前編”。

目次

序章 「戦前左翼史」とは何か(右翼と左翼が未分化だった戦前;「新宗教」という日本的な受け皿 ほか)
第1章 「松方デフレ」と自由民権運動(「日本」という意識を生んだ開国;資本主義の素地としての通俗道徳 ほか)
第2章 社会主義運動と「大逆事件」(日本左翼の源流;日本最初の労働組合、誕生 ほか)
第3章 ロシア革命と「アナ・ボル論争」(「冬の時代」の主義者たち;労働運動の盛り上がり;ロシア革命と米騒動;「日本社会主義同盟」結成とアナ・ボル論争;ボリシェヴィキの無政府主義者弾圧を批判した大杉栄;アナ・ボル論争は理論的には「未決着」のまま;関東大震災と甘粕事件;ソ連に寄りかかったマルクス主義;高畠素之が見抜いていたロシア革命の本質)
第4章 日本共産党の結成と「転向」の問題(治安期持法による運動家の弾圧;日本共産党を過大評価したコミンテルン ほか)

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1989年、記者キャスターに起用され、1994年からは一一年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、九つの大学で教鞭をとる

佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』(ともに新潮文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。2020年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

121
立花隆が『日本共産党の研究』を出した際は赤旗の全頁で猛批判したのに、このシリーズは完全に無視している。おそらく批判する余裕がないほど、共産党内部の衰退が深刻化しているためだろう。ソ連崩壊から北朝鮮の拉致問題、中国の戦狼外交にウクライナ戦争と新旧社会主義国の起こす問題で、共産主義の魅力が完全に失われた今日は組織防衛に懸命で、歴史論争に構っている暇などないのだ。マルクス主義の耐用年数が失われたと、痛切に感じているのは共産党ではないか。池上氏と佐藤氏が、日本左翼の落日をテーマとする本を出す日は近いかもしれない。2023/11/26

trazom

110
戦後を扱う三巻の「日本左翼史」に続き、その原点となる戦前篇。左翼史を辿る道程の中から、自由民権運動後の頭山満や内田良平、32年テーゼ後の佐野学、鍋山貞親、三田村四郎、田中清玄など、我が国の反共・右翼活動の中心となる人物が誕生するのが興味深い。アナ・ボル論争、講座派/労農派、山川イズム/福本イズムなど大衆の共感と無縁の路線対立や、ソ連の国際共産主義運動に翻弄される状況に疑問を覚え、アジアや民族に目覚めた人たちが向ったのが反共・愛国だというのが象徴的。リベラルの衰退が右傾化を助長している現代に重なって見える。2023/09/06

ぐうぐう

35
黎明期というのは混沌が付きものではあるが、その思いは純粋であるはずだとのイメージが安易にする。例えば、日本の左翼のその始まりはシンプルな平和主義であったり、平等主義であったり、というイメージがそれだ。しかし本書を読むと、いわゆる世直しという思想や運動がそのまま左翼という形を作ったのではなく、そこには右翼に加え宗教も入り混じり、まさしく混沌とした状態であったことがわかる。また、松方デフレが日本を資本主義に移行させるきっかけになったと同時に左翼運動を潜在的に準備することにもなった(つづく)2024/03/04

川越読書旅団

29
合計4冊に渡り日本における各左翼団体の誕生・イデオロギー・動向を非常に分かりやすく解説。最終章の4冊目「黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867ー1945」では、そんな左翼団体の誕生となる戦前の政治的な素地を理論立って詳述する、日本の思想史を概観するに非常に理想的なシリーズ。池上氏、佐藤氏の知識の豊かさには脱帽。2023/12/29

Tomoichi

24
明治から終戦までの社会主義について。明治のアナーキズムなど知らない事も満載でこのシリーズは読み応えがあり楽しめました。2024/03/03

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