介護ライブラリー<br> 東大教授、若年性アルツハイマーになる

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介護ライブラリー
東大教授、若年性アルツハイマーになる

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  • サイズ 46判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065266687
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報



若井 克子[ワカイ カツコ]
著・文・その他

内容説明

無教会派クリスチャンの医師にして、世界を股にかけた「国際地域保健学」の専門家。5つの言語を学び、学会誌の編集委員を務め、最高学府の教授でもあった夫・若井晋。地位を、知識を、そして言葉を失うとき、彼は、そして家族はどうなるのか。最期まで歩みを共にした妻が、ありのままを描き出す!

目次

第1章 旅に出る―診断、そして東大を離れて南へ
第2章 南国の日々―沖縄で見つけた、ささやかな居場所
第3章 告白―アルツハイマー病を公表する
第4章 人々のなかへ―講演行脚の日々と、気づかされたこと
第5章 彼の住む世界―晋は何を感じ、考えているのか

著者等紹介

若井克子[ワカイカツコ]
香川県生まれ。日本女子大学在学中にキリスト教に入信。卒業後は徳島県の県立高校などで家庭科教諭を務め、1974年、勤務医だった若井晋と結婚する。99年に夫が東京大学の教授に着任するが、若年性アルツハイマー病とそれにともなう体調不良により、2006年に早期退職。以後は、認知症の当事者とその家族として各地で講演活動を行いながら、2021年に夫が永眠するまでサポートを続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

115
東大医学部の若井晋教授が、同じ漢字を繰り返し練習しているノートの写真が掲載されている。脳外科の専門家が、54歳の自身の認知症を疑うことは、どれほど残酷なことだったろうか。そんな夫と寄り添った妻の手記である。病気の進行とともに夫の苛立ちが様々な軋轢を生むが、振り回されながらも「晋の「言葉」を聞くように努めよう」と気付く著者。高橋三郎先生の聖書集会で知り合い、共に信仰を誓った二人だからこそ歩むことのできた道のりである。4人の子供の優しさも美しい。この本は、著者の信仰告白であり、夫と家族に対する愛情告白である。2022/06/14

けんとまん1007

85
自分が病気になるということ、それを認識し、受け入れること。病状によるとは思うが、なかなか受け入れがたいものがある。自分自身の経験からそう思う。どこかで、間違いであてほしい・・と思うこころがある。もちろん、それは、本人だけでなく、家族にとっても同じこと。若井先生の奥様がしたためられた記録がここにある。決して悲嘆にくれることなく、かつ、意地を張ることもない姿が尊いと思う。病状を理解し、本人を思いやり、ただ、決して甘やかしすぎることのない周囲の環境ほど、得難いものがないと思う。2022/05/16

itica

73
よりにもよって脳外科の教授が若年性アルツハイマーに罹ってしまった。何かの冗談としか思えない。ご本人も病気を受け入れるまで何年もかかったと言う。支え続けた奥様も大変だったろうが、症状が進むにつれて、何が言いたいのか、何をしたいのか、どんな気持ちなのかが傍にいながら伝わらないのは、お互いが辛いことだろう。認知症に対する三原則「怒らない、ダメと言わない、押し付けない」を心に刻み付けておこう。他人ごとではない。 2022/05/04

アーモンド

20
家族が思う以上に、何かがおかしいと自分で自覚する恐怖は、罹患した人でないとわからないであろう。ましてや、ご自身が医師であればなおさらかもしれない。誰にでもなりうる病であることを心の片隅に留めておく事が大切。2022/05/15

TITO

14
若年性アルツハイマーを発症した元教授の奥様の手記。結構、明るく書いてあるけど、もっと大変なことも多いだろうと想像しながら読みました。でも、漠然と恐れているよりも励みになることも沢山書かれていました。2022/06/06

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