内容説明
寝殿造にとらえ、物語に見事に描かれたその空間性をイメージすることが目的。空間のなかで繰り広げられた当時の貴族の生活意識や生活感覚を精緻な人間模様を解読しながら、どのようにドラマが展開されていったのか―平安盛期の貴族達の住空間を建築家自身が探究した本。
目次
第1章 源氏物語の建築空間(源氏物語の構成;寝殿造;仕切り ほか)
第2章 庭(寝殿造の庭;定型の「寝殿造つくり」;対称性の相対化 ほか)
第3章 源氏物語空間読解(「奥」と「端」の分類;「奥」、「端」、「鎖す」、「光と闇」、「五感」の分析;まとめ)
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- 和書
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