目次
メッセージ(リサ・ポンティ,ジョバンナ・ポンティ)
ジオ・ポンティと“いま”(磯崎新)
ポスト・モダンの先駆者(辻井喬)
情熱のプロモーター(アニョルドメニコ・ピカ)
唯一つの方法(チャールズ・イムズ)
工芸からデザインへ(ジョセフ・リクウェルト)
〈デザイン・建築友の会〉の設立(エットーレ・ソットサス)
叡知の人ジオ・ポンティ(ピエール・レスタニー)
最後の出会い(イニャーツィオ・ガルデッラ)
工業ザデインのアイディア(佐藤和子)
若きポンティ(フランコ・トゼッリ)
ジオ・ポンティの足跡(フルヴィオ・イラーチェ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
238
ジオ・ポンティは1891年にミラノで生まれたのだが、これほど出生地を納得させる人も珍しいくらいである。ポンティのデザインは、ルネサンスの伝統を保ちながら現代の先端を切り開く都市、ミラノの風土と切り離せないように思う。建築家としての出発は1925年、ミラノに建てられた住宅である。これや翌年のパリのヴィラ・ブイエなどは、ユーゲント・シュティール風の趣きを残している。それ以降も実に様々な意匠の建築物を残しているが、それらはポスト・モダンの先駆とされているようだ。また、この人は建築以外にも、工芸は⇒ 2025/03/05
MR直毛
1
赤坂研に入るとしたら研究対象なので読んだ。ミラノにおいて、伝統主義から近代主義へとデザインをうまく移行していった人物。近代主義から現代への移行が行われている今注目に値する人物と磯崎が語る。個人的に晩年の作品が好きなのは国際主義よりになったからなのだろう。卒論は作家論だとしても最終的に現在に結びつけたいので、テーマを決めに磯崎の視点も考慮しようと思う。2015/02/12