内容説明
天秤または梃子の釣合い原理のみを用い、幾何学的手法によって梁の強度論を展開させたガリレイの材料力学。今日の構造力学へ通じるその先見性と確立された理論を、現代のことばで新たなる解釈を加え、再びよみがえらせる―。
目次
1 まえがき(本書の目的;時代背景;ガリレイの生涯;『二つの新科学対話』の構成と翻訳文について)
2 二つの新科学対話(第二日目)、静力学について
3 あとがき
著者等紹介
加藤勉[カトウツトム]
1929年生まれ。財団法人熔接研究所理事長。1953年、東京大学工学部建築学科卒業後、1968年、東京大学教授。その後、1990年、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吟遊
14
ガリレオの著書『新科学対話』(全4日分)のうち、2日目を取り出して翻訳し、解説を加えたもの。訳書+注釈書といったイメージ。ただし、2日目の分のみで、静力学を扱う。導入部にガリレオの生涯や科学史の背景が記されるが、中世を暗黒時代として塗り込めてしまったり、アリストテレスが古代からずっと支配的な思想であったとするなど、誤りも散見される。本文の力学解説については、しっかりした著書らしい(専門家の知り合いいわく)。相当ピンポイントな興味がなければ、手に取らないかもしれない。2017/09/27
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
『新科学対話』の梃子と天秤の箇所のみを抜粋した抄訳。今では教科書に当然のように書かれている梃子と天秤(確か小学生だったかな)の理論のみを抜粋しています。(ちなみに全訳は岩波書店から出ています)https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50797014.html2009/02/21
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