出版社内容情報
俳句は五七五で短いから、とっつきやすそう。そう思って俳句を始めてみたものの、なんだか勝手が違うみたい……と心が離れつつあるかたへ。一見難しく、現代の感覚とは違っているようにみえる「季語」こそが、俳句を作り、読むうえで大きな味方になります。季語は、その句に込められた豊かな内容を「解凍」し、ふくらませるためのパスワード。季語の意味を理解し使い方を知るほど、俳句は味わい深く、楽しくなってきます。
「日永」(春)、「夏痩」(夏)など現代の私たちにも実感が持てる季語も、「花」(春)、「松落葉」(夏)、「後の月」(秋)などの伝統的な詩歌らしい古風な季語も紹介。それぞれ、その季語を用いた名句や著者自身の句を例として挙げています。
俳句に親しむためのガイドブックとして、また季語を通して四季の繊細な変化を感じ、日常に彩りを与えるヒントとしてもおすすめの本。
【目 次】
はじめに
新年
小正月/どんど焼
春
海苔/雛祭/日永/花/桜餅/雁帰る/種蒔/八十八夜
夏
更衣/松落葉/五月雨/短夜/夏?/氷室/祭/行水/納涼/土用
秋
残暑/花火/敬老日/菊の節句/新米/秋灯/後の月/芋
冬
冬構/小春/風邪/葛湯/大根/薬喰/煤掃/皸/寒稽古
コラム1 季語かどうか、どうやってわかる?
コラム2 季語って、いつからある?
コラム3 季語って、誰が決める?
コラム4 季語って、ないといけない?
巻末付録:俳句を楽しむ用語集
内容説明
俳句はたとえば圧縮ファイル。季語は解凍のパスワード。五七五に込めた豊かな世界を引き出してくれる「季語の力」。俳句の魅力をもっと知りたい人にも、俳句を通して日々の生活を味わいたい人にもおすすめのエッセイ。作句や鑑賞に役立つコラムと用語集付き!
目次
新年(小正月;どんど焼)
春(海苔;雛祭 ほか)
夏(更衣;松落葉 ほか)
秋(残暑;花火 ほか)
冬(冬構;小春 ほか)
著者等紹介
岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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