出版社内容情報
渡辺 祐真/スケザネ[ワタナベ スケザネ]
著・文・その他
内容説明
文学だけでなくマンガや映画まで幅広い「物語」へのあふれる愛をつぎこんだ記念すべき1冊!!
目次
序章 なんで物語を読むのか?物語を味わうってどんなこと?
第1章 物語の基本的な仕組み
第2章 虫の視線で読んでみる
第3章 鳥の視線で読んでみる
第4章 理論を駆使してみる
第5章 能動的な読みの工夫
著者等紹介
渡辺祐真・スケザネ[ワタナベユウマスケザネ]
1992年生まれ。東京都出身。東京のゲーム会社でシナリオライターとして勤務する傍ら、2021年から文筆家、書評家、書評系YouTuberとして活動。文庫の解説、書評多数。ラジオなどの各種メディア出演、トークイベント、書店でのブックフェアなども手掛ける。毎日新聞文芸時評担当(2022年4月~)。YouTubeチャンネル「スケザネ図書館」では、書評や書店の探訪、ゲストとの対談など、多数の動画を展開している。翻訳家Emily Balistrieriのアシスタントとして、森登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(The Night is Short,Walk on Girl)などの翻訳を手掛けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亜希
30
こういう読み方、楽しみ方もありますよ、と適度にゆるく優しく教えてくれる一冊。ただ、もともと読書が好きな人にとっては楽しめる一冊だけれど、普段全く本を読まない人にとっての指南書になるかと問われれば、厳しそう、というのが正直な感想。まえがきから難しいし、単純にページ数が多い(328ページ)。これをパラパラと読んで、あぁ私にはやっぱり読書は難しいや、と思ってしまう人もいそう。113ページの"道路工事の詩かな?"と、俵万智さんの詩に対しての"超リアリティを求められる!"のツッコミが私的にはツボでした。2023/03/06
チャッピー
24
本の楽しみ方なんて人それぞれだろうけど、こういう読み方があるんだよ、と知っているか知らないかは大事かも。とても分かりやすくためになり、面白かった。2023/03/05
せっちゃんさん
21
物語をより楽しむためには?それは観察すること。観察するためのカギを38パターン解説。とは言うものの、一部はよく理解出来なかった…。よくレビューで「この点をこう解釈したらこう考えられる」的な深い考察を見かける。あれをやるためには?の答えがこの本。当たり前だけど能動的に読むことが必要。著者の軽妙な文体と、映画やアニメの話が盛りだくさんで飽きない。読書好きなら一度読んで損無しの1冊。2023/09/20
だのん
19
楽しく読めても共感したり感情移入できないと、自分には合わないとか、ちゃんと読めてないのだろうかと思っていたけれど、それでも良いとわかり嬉しかったです。これからも好きなように読んでいきます。2023/03/04
三井剛一
16
物語をより楽しむための知識・工夫がつまった一冊。批評・文学理論がこれほどあることに驚いた。知識があることで多面的に物語をより楽しめる。非日常や極端なものに触れることで、日常の認識が揺さぶられ、ありがたくも思える。物語にしかできない効能かもしれない。メタファーは、読者を意図的に能動的にさせて、引きつけようとしているのかも。最近、村上春樹を読んでいて、正しくと思った。安易に言葉にできない複雑な心情は、自然描写で表現されていると思うと解釈がおもしろい。2025/01/23