秀吉の虚像と実像

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秀吉の虚像と実像

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  • サイズ A5判/ページ数 407p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784305708144
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

こうすれば秀吉を、もっと面白くつかまえられる!

歴史学と文学のコラボレーションにより、実像も虚像も追究する書。

どのようにして秀吉は「虚像」として語られ、今その「実像」が問われているのか。豊臣秀吉総体を、これからどう捉えていくか。初の試みにして、指針となる書。



実像と虚像、歴史学と文学、どちらも面白く、重要であることが本書により改めて説かれる。単なる秀吉の通史ではない、多様な見方と大きな見通しの確認・発見を目指す。



▼本書で明らかに!

○北政所の名は「ねい」でなく「ねね」と再確認!

○ひょうたんの馬験に隠された秀吉の出生の秘密とは?

○高松城の水攻めは実は沼の大きさに過ぎなかった!

○明からの「日本国王」への任命を一旦は受け入れていた!

○秀吉信仰と地震や靖国との意外なつながりとは?



【本書は、豊臣秀吉を素材に、歴史学が実像編、文学が虚像編を、それぞれの学問スタイルで執筆した。実像編は、主に古文書・古記録を使用して、現在何が、どこまで明らかになっているかを述べた。そのさい、必要に応じて典拠となる古文書・古記録を示している。これに対して虚像編は、一般に流布している歴史常識が、どのような軍記物語によっていかに形成されたのか、その虚像のあり方を浮き彫りにしている。この両者があわさることによって、「実像も虚像も追究する」ことができるのである。それは、豊臣秀吉という人物はもちろん、彼の生きた社会もより深く理解することである。それだけでなく、秀吉死後の時代の姿をも、豊臣秀吉という人物とその伝説を通じて掘り下げることでもある。】…序(堀新)より



執筆は、井上泰至[防衛大学校教授]/堀 新[共立女子大学教授]/湯浅佳子[東京学芸大学教授]/北川 央[大阪城天守閣館長]/太田浩司[長浜市長浜城歴史博物館館長]/柳沢昌紀[中京大学教授]/原田真澄[演劇博物館招聘研究員]/堀 智博[共立女子大学非常勤講師]/菊池庸介[福岡教育大学教授]/谷口 央[首都大学東京教授]/網野可苗[上智大学大学院]/遠藤珠紀[東京大学史料編纂所助教]/森 暁子[お茶の水女子大学研究員]/米谷 均[早稲田大学講師]/金子 拓[東京大学史料編纂所准教授]/丸井貴史[上智大学大学院]/谷 徹也[京都大学助教]/藤沢 毅[尾道市立大学教授]。(執筆順)。

本書の読み方



○序

虚像編・編者より

秀吉の「夢」、語り手の「夢」[井上泰至]

実像編・編者より

実像と虚像、歴史学と文学、どちらも面白い[堀 新]



1 秀吉の生まれと容貌

実像編[堀 新]

生まれ―秀吉の生年月日/天文五年か天文六年か/容貌―木の下の猿関白/猿か禿鼠か/外国人の見た秀吉/むすびに

虚像編[湯浅佳子]

はじめに/出生をめぐる奇瑞/異常誕生譚と特異な容貌/放逸な少年時代/まとめ



2 秀吉の青年時代

実像編[北川 央]

太閤様のご先祖/秀吉の父/秀吉の兄弟姉妹/秀吉生家の生業/家を出た秀吉/秀吉と陰陽師集団

虚像編[湯浅佳子]

はじめに/忠義と信の人、秀吉―『太閤記』巻一より―/策謀家としての秀吉―『真書太閤記』より―/おわりに



3 浅井攻め

実像編[太田浩司]

小谷落城と秀吉/堀・樋口氏の誘降/姉川合戦と秀吉/志賀の陣と秀吉/横山城主として/野一色家の秀吉仕官/箕浦合戦と湖北一向一揆/元亀二年から三年の戦い/虎御前山城の城番へ

虚像編[柳沢昌紀]

理想の信長・秀吉・家康を造形―甫庵『信長記』/竹中重門の『豊鑑』と林家の『将軍家譜』/浅井氏三代の事蹟を記す軍書―『浅井三代記』/智将秀吉の誕生―『絵本太閤記』/万能なる智将へ―『真書太閤記』/『日本戦史・姉川役』と山路愛山の『豊太閤』



4 秀吉の出世

実像編[太田浩司]

秀吉の改姓と名乗りの変化/「木下」から「羽柴」への改姓/「筑前守」の官途を名乗る/播磨侵攻と黒田孝高の幽閉/「筑前守」から「藤吉郎」への後退/秀吉の城下町政策/再び「筑前守」へ/於次秀勝の独立と名乗り/その後の秀吉の叙位任官

虚像編[原田真澄]

秀吉と信長の出会い/墨俣一夜城/願望の鏡としての虚像



5 高松城水攻めと中国大返し

実像編[堀 智博]

はじめに/『高松城水攻め』に至るまでの過程―織田・毛利間戦争/『高松城水攻め』の実態/毛利勢との講和/『中国大返し』の実像/おわりに

虚像編[菊池庸介]

はじめに/『太閤真顕記』における高松城水攻め・中国大返しの構成/高松城水攻め/本能寺の変の発端としての秀吉の応援要請/毛利方との和睦/中国大返し



6 清須会議と天下簒奪

実像編[谷口 央]

清須会議と織田家家督/織田家を支える人々・その立場と運営方法/勝家と秀吉の対立/「織田体制」の改編―秀吉のクーデター―/織田家家督織田信雄と秀吉/秀吉・家康と関東諸氏/小牧長久手の戦い/北国攻めと信雄・家康/家康の臣従と全国統一

虚像編[菊池庸介]

はじめに/山崎の戦/清須会議/大徳寺焼香場―秀吉の天下簒奪



7 秀吉と女性

実像編[堀 智博]

はじめに/ねねの実像/『淀』の実像/秀吉死後のねねと淀/おわりに

虚像編[網野可苗]

悲劇のヒロインにはなれなかった女性/徳川史観の被害者/事件の黒幕には淀/豊臣贔屓≠淀擁護/実録の力/近代文学の中の淀/淀の悪女像を押し出したもの/選ばれた悪女



8 秀吉と天皇

実像編[遠藤珠紀]

聚楽第行幸/『聚楽行幸記』の作成/近世に語られた聚楽第行幸/行幸の行列/公家の家業の興隆/何故「聚楽第行幸」か?

虚像編[森 暁子]

乱世の忠臣/主君利用パターンの類似/つれないそぶり/古代の天皇権威の利用/世論操作のための「忠臣」アイコン



9 秀吉はなぜ関白になったのか

実像編[堀 新]

秀吉の関白任官/このエピソードの問題点/家康の源氏改姓・将軍任官は特殊例/秀吉の関白任官と徳川史観

虚像編[森 暁子]

関白任官の打算/ 「下剋上」の回避/「朝敵」排除の思惑 /「朝敵」の烙印への恨み?―島津氏/「朝敵」の烙印への恨み?―後北条氏/ 枷からの脱却/政敵の排除



10 文禄・慶長の役/壬辰戦争の原因

実像編[米谷 均]

豊臣秀吉の本心を読み解くこと/朝鮮出兵の原因・目的をめぐる諸学説/朝鮮出兵の動機と目的/秀吉が成りたかったもの

虚像編[井上泰至]

「徳川史観」「皇国史観」「帝国史観」/林家とその後―徳川史観の形成/絵入歴史読み物と国学・後期水戸学―皇国史観/帝国史観―幕末の危機意識の中で/ナショナリズムか愛すべき英雄か



11 秀次事件の真相

実像編[金子 拓]

はじめに/秀次事件解釈の新説/秀次事件の発端/秀次の高野山出奔/「公式見解」の形成と秀次切腹/「秀次事件」の成立/秀次の個性

虚像編[丸井貴史]

秀次事件を描いた作品/物語としての秀次事件/殺生関白秀次/秀次の妻妾たち/仏法僧―戦う秀次



12 豊臣政権の政務体制

実像編[谷 徹也]

「五大老」「五奉行」に関する通説/小瀬甫庵『太閤記』の記述/秀吉生前における奉行の役割/秀吉生前における大老の役割/政権内のその他の政務/秀次事件による政務体制の改変/「五大老」「五奉行」制の実態/乖離する名分と実態/そして関ヶ原の戦いへ

虚像編[藤沢 毅]

五大老・五奉行/太閤検地、刀狩りは描かれない/富裕の町人への処罰/武断派と文治派の対立



13 関ヶ原の戦いから大坂の陣へ

実像編[谷 徹也]

大坂の陣への道程/関ヶ原戦後の上方情勢/秀頼の立場/公儀のゆくえ/大坂の陣の始まり/豊臣方の民衆/関ヶ原の戦いからの道程

虚像編[井上泰至]

徳川寄りの軍書/関ヶ原モノの集大成―『関ヶ原軍記大成』/徳川贔屓の構図を引き継ぎ文芸化―『難波戦記』/大坂贔屓への転換―『厭蝕太平楽記』/徳川コードの消失とともに―『名将言行録』と『日本戦史関ヶ原役』/民間史学から歴史小説・近代歌舞伎へ―山路愛山・徳富蘇峰・高安月郊・司馬遼太郎



14 秀吉の神格化

実像編[北川 央]

神になった秀吉/秀吉の神格化と御霊信仰/織田信長の神格化をめぐって/秀吉神格化のモデル/豊国大明神の性格/新八幡と豊国大明神/豊国大明神の多様な信仰/大坂城への勧請/江戸から明治の豊国社

虚像編[井上泰至]

神社の荒廃とにわか震災神/対外的武威の神として―宣長の古道論の内面化と和歌/征韓論の神話的先例―幕末から明治



○コラム

北政所の実名[堀 新]

刀狩令[堀 新]

太閤検地[谷口 央]

「惣無事」と「惣無事令」[谷口 央]

破り捨てられた? 冊封文書[米谷 均]

二つの「キリシタン禁令」[堀 新]



○付録

秀吉関連作品目録

(軍記・軍書・実録・近代史論・歴史小説)[井上泰至編]



主要秀吉関連演劇作品一覧[原田真澄編]



あとがき[堀 新×井上泰至]

執筆者プロフィール

堀 新[ホリ シン]
1961年生まれ。共立女子大学教授。著書に『信長公記を読む』(吉川弘文館、2009年)、『天下統一から鎖国へ 日本中世の歴史7』(吉川弘文館、2010年)、『織豊期王権論』(校倉書房、2011年)、共編著に『消された秀吉の真実 徳川史観を越えて』(共編、柏書房、2011年)、『偽りの秀吉像を打ち壊す』(共編、柏書房、2013年)、『岩波講座 日本歴史 第10巻 近世1』(共著、岩波書店、2014年)、『豊臣政権の正体』(共編、柏書房、2014年)などがある。

井上 泰至[イノウエ ヤスシ]
1961年生まれ。防衛大学校教授。著書に、『サムライの書斎 江戸武家文人列伝』(ぺりかん社、2007年)、『雨月物語の世界 上田秋成の怪異の正体』(角川選書、2009年)、『江戸の発禁本』(角川選書、2013年)、『近世刊行軍書論 教訓・娯楽・考証』(笠間書院、2014年)、共編著に、『江戸文学41 軍記・軍書』(責任編集、ぺりかん社、2009年)、『秀吉の対外戦争 変容する語りとイメージ 前近代日朝の言説空間』(共著、笠間書院、2011年)、『江戸の文学史と思想史』(共編、ぺりかん社、2011年)、『近世日本の歴史叙述と対外意識』(編著、勉誠出版、2016年)などがある。

湯浅 佳子[ユアサ ヨシコ]
東京学芸大学教授。著書に『天空の文学史 太陽・月・星』(共著、三弥井書店)、論文に「『鎌倉北条九代記」の歴史叙述の方法」(『文学』11巻3号)、「『鎌倉管領九代記』の歴史叙述の方法」(『近世文藝』98号)などがある。

北川 央[キタガワ ヒロシ]
大阪城天守閣館長。著書に『大阪城ふしぎ発見ウォーク』(フォーラム・A)、『神と旅する太夫さん―国指定重要無形民俗文化財「伊勢大神楽」』(岩田書院)、『おおさか図像学―近世の庶民生活』(編著、東方出版)などがある。

太田 浩司[オオタ ヒロシ]
長浜市長浜城歴史博物館館長。著書に『浅井長政と姉川合戦 その繁栄と滅亡への軌跡』(サンライズ出版)、『テクノクラート小堀遠州』(サンライズ出版)、『近江が生んだ知将 石田三成』(サンライズ出版)などがある。

柳沢 昌紀[ヤナギサワ マサキ]
中京大学教授。著書に『仮名草子集成』40巻・43巻・45巻・49巻・50巻・52巻・53巻・54巻(共編、東京堂出版)、『江戸時代初期出版年表』(共編、勉誠出版)、論文に「甫庵『信長記』初刊年再考」(『近世文藝』86号)などがある。

原田 真澄[ハラダ マスミ]
演劇博物館招聘研究員。論文に「朝鮮軍記物浄瑠璃作品における武将・小西行長像」(『アジア遊学』173、特集:日中韓の武将伝)、「近代文楽の太閤記物と時局物上演にみるナショナリズムとその展開」(『演劇映像学』2012)、翻刻に鳥越文蔵監修、原田真澄翻刻『義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成(第四期)百合稚高麗軍記』(玉川大学出版)などがある。

堀 智博[ホリ トモヒロ]
共立女子大学非常勤講師。論文に「毛利輝元と大坂の陣」(山本博文・堀新・曽根勇二編『偽りの秀吉像を打ち壊す』柏書房)、「織豊期における徳川・細川氏の関係―宝刀『児手柏』の譲渡時期をめぐって―」(『平成27年度「開校・彰考館」プロジェクト水戸?川家関連史料調査・活用事業報告書』)、「大坂落人高松久重の仕官活動とその背景―戸村義国との往復書簡を題材として―」(『共立女子大学文芸学部紀要』62号)などがある。

菊池 庸介[キクチ ヨウスケ]
福岡教育大学教授。著書に『近世実録の研究―成長と展開―』(汲古書院)、『天空の文学史 第二巻 雲・雪・風・雨』(共著、三弥井書店)、論文に「敵討ち実録「創作」の一方法―『荒川武勇伝』を例に―」(『文学』16巻4号)などがある。

谷口 央[タニグチ ヒロシ]
首都大学東京教授。著書に『幕藩制成立期の社会政治史研究―検地と検地帳を中心に』(校倉書房)、『関ヶ原合戦の深層』(編著、高志書院)、『愛知県史 資料編 中世・織豊』(共著)などがある。

網野 可苗[アミノ カナエ]
上智大学大学院。論文に「『物くさ太郎』享受の一側面―黒本における物くさ太郎像を中心に―」(『上智大学国文学論集』47号)などがある。

遠藤 珠紀[エンドウ タマキ]
東京大学史料編纂所助教。著書に『中世朝廷の官司制度』(吉川弘文館)、『兼見卿記』第1~5(共編、八木書店)、「「豊臣伝奏」の成立と展開」(『東京大学日本史学研究室紀要別冊 中世政治社会史論叢』)などがある。

森 暁子[モリ アキコ]
お茶の水女子大学研究員。論文に「戦国の和歌から近世の軍書へ―北条氏康『詠十五首和歌』の背景と享受をめぐって―」(『お茶の水女子大学人文科学研究』10巻)、「北条氏長『兵法問答』の合戦語り」(『近世文藝』100号)、「将門の表象と連想―「大晦日は合はぬ算用」考―」(『国文』122号)などがある。

米谷 均[ヨネタニ ヒトシ]
早稲田大学講師。論文に「日明・日朝間における粛拝儀礼について」(中島楽章・伊藤幸司編『寧波と博多』汲古書院)、「豊臣秀吉の「日本国王」冊封の意義」(山本博文・堀新・曽根勇二編『豊臣政権の正体』柏書房)、「中世日明関係における送別詩文の虚々実々」(『北大史学』55)などがある。

金子 拓[カネコ ヒラク]
東京大学史料編纂所准教授。著書に『織田信長権力論』(吉川弘文館)、『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社現代新書)、『記憶の歴史学 史料に見る戦国』(講談社選書メチエ)などかある。

丸井 貴史[マルイ タカフミ]
上智大学大学院。著書に『上田秋成研究事典』(共著、笠間書院)、論文に「「三言」ならびに『今古奇観』の諸本と『英草紙』」(『近世文藝』97号)、「『太平記演義』成立の背景―冠山の不遇意識を視座に―」(『近世文藝』103号)などがある

谷 徹也[タニ テツヤ]
京都大学助教。論文に「秀吉死後の豊臣政権」(『日本史研究』617号)、「朝鮮出兵時の国内政策―次舟・人留・人掃―」(『ヒストリア』251号)、「豊臣政権の「喧嘩停止」と畿内・近国社会」(『歴史学研究』942号)などがある。

藤沢 毅[フジサワ タケシ]
尾道市立大学教授。著書に『新局玉石童子訓』[上・下](共著、国書刊行会)、『読本事典 江戸の伝奇小説』(共著、笠間書院)、論文に「『俊傑神稲水滸伝』序論」(『読本研究新集』7集)などがある。

内容説明

北政所の名は「ねい」でなく「ねね」と再確認!ひょうたんの馬験に隠された秀吉の出生の秘密とは?高松城の水攻めは実は沼の大きさに過ぎなかった!明からの「日本国王」への任命を一旦は受け入れていた!秀吉信仰と地震や靖国との意外なつながりとは?歴史学と文学のコラボレーションで、秀吉の実像も虚像も追究する!

目次

秀吉の生まれと容貌
秀吉の青年時代
浅井攻め
秀吉の出世
高松城水攻めと中国大返し
清須会議と天下簒奪
秀吉と女性
秀吉と天皇
秀吉はなぜ関白になったのか
文禄・慶長の役/壬辰戦争の原因
秀次事件の真相
豊臣政権の政務体制
関ヶ原の戦いから大坂の陣へ
秀吉の神格化

著者等紹介

堀新[ホリシン]
1961年生まれ。共立女子大学教授

井上泰至[イノウエヤスシ]
1961年生まれ。防衛大学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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18
16年。歴史学と文学に見える秀吉像の対比が面白い。秀吉自身による宣伝にも注意が必要。なお単純な誤字脱字が少なくないのは締切設定のせい?■信長が秀吉を「ハゲネズミ」と呼んだ書状は疑わしい■北政所の実名は「ねね」が正しい■瓢箪の馬験が示す民間陰陽師と土木技術者集団■北政所と淀殿の対立的な理解の克服■正親町院は院政はせず?■将軍になれず関白になったのではない/近衛信輔の失望/家康の豊臣姓からの源氏改姓と源氏将軍観の再生■破り捨てられていない?冊封文書■秀次事件の真相■「新八幡」を朝廷が拒み「豊国大明神」の神号に2022/08/16

wuhujiang

2
個々の論考は見て面白かった。虚像編の方は、後世秀吉をどのような英雄に仕立て上げるか、時代によって差があるのだなと。実像編の方は秀次事件について印象に残った。矢部氏の本は読んでいたのだが、その説を他の研究者が評価するのを見たことがなかったため。合間のコラムも面白かった。強いて言うなら本書全体としての評価がなかったことか。秀吉の生涯を見ていくのみで、本書で共通の評価軸とかがなかった。2023/05/13

onepei

1
虚像のほうもおもしろい。2016/08/04

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