構造主義のかなたへ―『源氏物語』追跡

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構造主義のかなたへ―『源氏物語』追跡

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  • サイズ B6判/ページ数 353,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784305708076
  • NDC分類 913.36

内容説明

“構造主義とは何か”、時代や歴史のなかで物語が産まれ、読まれる理由を問い下ろし、“構造主義”以後の世代に手わたしたいと思う―

目次

構造への序走
比香流比古(小説)
源氏物語というテクスト―「夕顔」巻のうた
赤い糸のうた(小説)
性と暴力―「若菜」下巻
橋姫子(小説)
千年紀の物語成立―北山から、善見太子、常不軽菩薩
源氏物語と精神分析
物語史における王統
世界から見る源氏物語、物語から見る詩
源氏物語の分析批評―「語る主体」への流れ
物語論そして物語の再生―『宇津保物語』
『源氏物語の論』『平安文学の論』書評
国文学のさらなる混沌へ
構造主義のかなたへ(講義録)

著者紹介

藤井貞和[フジイサダカズ]
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。東京学芸大学・東京大学・立正大学の各教授を歴任。1972年に『源氏物語の始原と現在』を刊行する。2001年に『源氏物語論』で角川源義賞受賞。詩人としては、『ことばのつえ、ことばのつえ』で藤村記念歴程賞および高見順賞、『甦る詩学』で伊波普猷賞、『言葉と戦争』で日本詩人クラブ詩界賞受賞、『春楡の木』で鮎川信夫賞および芸術選奨文部科学大臣賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

〈構造主義とは何か〉、時代や歴史のなかで

物語が産まれ、読まれる理由を問い下ろし、

〈構造主義〉以後の世代に手わたしたいと思う──



【本書の読み方について、一つの提案をしよう。

これは『源氏物語』をあいてにして、ぜんたいを小説となす

試みなのだ、と。─いや、『源氏物語』という物語じたいが、

そんな書き方をされているのではないか。】

......[はしがき]より



【......『構造主義のかなたへ』という本書の題はどう受け取られるのだろうか。もう古めかしいという感触に包まれてよいし、反対に「方法に時効はない」という確信があってもよい。私は言語学的にも、また思想的にも、構造主義と格闘したのだと思う。一九六〇年代から七〇年代にかけての、日本社会でのある種の空白期、停滞期に、世界の中心の発光源のようにしてフランス語圏から、構造主義およびその周辺の?便り?が暴力的に訪れて、パリ・カルチェラタンのバリケードはあたかもアルチュール・ランボオを襲ったパリ・コムミューンの再来のようにも思えてならなかった。なんと幼い日々の自分であったことか。

 そこからかぞえても四十年以上という計算になる。】

......「キーワード集―後ろ書きに代えて」より

一 構造への序走



1 構造への序走/2 婚姻規制をめぐり―基本構造図/3 フェミニズムによる批判/4 基本構造図とその裏面/5 「むかひめ」、正妃、正妻/6 め、「をむなめ」/7 こなみ、もとつめ、「うはなり」/8 婿取り、嫁取り、よめ/9 遊君、白拍子、妾/10 術語と定義/11 北の方と居住形態/12 権力で身動きできなくするとは/13 「せんけうたいし」=善見太子



二 比香流比古(小説)



三 源氏物語というテクスト―「夕顔」巻のうた



1 雨夜の品定めから夕顔の物語へ/2 光源氏の油断―顔を見られる/3 「心あてに」歌/4 筆致を書き換える―「寄りてこそ」歌/5 秋にもなりぬ―中将のおもととの「朝顔」贈答/6 夕露に紐解くとき/7 「まし」をめぐる光源氏作歌と軒端荻の秀歌



四 赤い糸のうた(小説)



五 性と暴力―「若菜」下巻



1 にゃくにゃーにゃるらん/2 密通という暴力/3 魂を女三の宮のかたわらに置いて/4 死病にとりつかれる/5 『源氏物語』の性的結びつきは/6 ジェンダー、シャドウ・ワーク/7 皇女不婚と結婚



六 橋姫子(小説)



七 千年紀の物語成立―北山から、善見太子、常不軽菩薩



八 源氏物語と精神分析



九 物語史における王統



1 王権という語と日本語社会/2 王権論は回復するか/3 東アジア興亡史からの予言/4 言い当てられる王妃密通/5 冷泉王朝の未生怨―「なほうとまれぬ」考/6 王権外来論の行くすえ



十 世界から見る源氏物語、物語から見る詩



十一 源氏物語の分析批評



1 分析批評の源流/2 描出話法の視野で/3 「述主」あるいは語り手/4 「作者」とはだれか/5 『テクストとしての小説』―記号学的批評/6 テクスト間相互連関性としての描写/7 「語る主体」の発見/8 主体の二重化―和歌をふくんで/9 人称重層構造―sujetの交換



十二 物語論そして物語の再生―『宇津保物語』



十三 『源氏物語の論』『平安文学の論』書評



十四 国文学のさらなる混沌へ



十五 構造主義のかなたへ(講義録)



1 言葉と物/2 語り手たちを生き返らせる/3 歩く、見る、聴く/4 双分組織と三分観/5 うたの詩学/6 ウタ、モノ、モノガタリ、フルコト、そしてコト/7 過去からの伝来と文学の予言/8 コレージュ・ド・フランスの庭



キーワード集―後ろ書きに代えて

索引[総合・うた初句]

藤井 貞和[フジイ サダカズ]
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。東京学芸大学・東京大学・立正大学の各教授を歴任。1972年に『源氏物語の始原と現在』を刊行する。2001年に『源氏物語論』で角川源義賞受賞。詩人としては、『ことばのつえ、ことばのつえ』で藤村記念歴程賞および高見順賞、『甦る詩学』で伊波普猷賞、『言葉と戦争』で日本詩人クラブ詩界賞受賞、『春楡の木』で鮎川信夫賞および芸術選奨文部科学大臣賞など。そのほかの著作に『物語の起源』、『タブーと結婚』、『日本語と時間』、『文法的詩学』、『文法的詩学その動態』、『日本文学源流史』など多数。

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