高岡市万葉歴史館論集
越中万葉をたどる―60首で知る大伴家持がみた、越の国。

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 136p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305706898
  • NDC分類 911.125
  • Cコード C0095

目次

秋の田の穂向見がてりわが背子がふさ手折り来るをみなへしかも
をみなへし咲きたる野辺を行きめぐり君を思ひ出たもとほり来ぬ
妹が家に伊久里の森の藤の花今来む春も常かくし見む
馬並めていざうち行かな渋谿の清き磯廻に寄する波見に
かからむとかねて知りせば越の海の荒磯の波も見せましものを
春の花今は盛りににほふらむ折りてかざさむ手力もがも
玉くしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり
布勢の海の沖つ白波あり通ひいや年のはに見つつしのはむ
立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神からならし
矢形尾の鷹を手に据ゑ三島野に狩らぬ日まねく月そ経にける〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

52
越中万葉旅のお供の一冊。家持29歳~33歳頃の作品。歌に関する背景や訳だけでなく、詠まれた風景の写真や歌碑、絵画などがオールカラーで掲載されていてとても参考になった。今回の旅はほんの一部を見ただけなので、また色々と回りたいなぁ。2019/05/01

1
図書館。富山に赴任した大伴家持を中心とした万葉の歌60編。分からない単語も多いけど、歌は分かり易くて美しい。ちょっと旅に出て、きれいな自然の景色を眺めたくなる。2013/09/10

yuzi

0
旅行先で購入したその土地関連の本!萬葉集は通して読んだけど、越中を読み込んだ歌だけを抽出した歌集。ほとんどが家持の歌。天平18年(746年)~天平勝宝3年(751年)までの6年間、上国だった越中国守になって赴任した先で読まれた歌・全60篇。1首見開き1頁なので、1首ずつちょびちょび読むのにちょうどいい。歌と大意と原文のほか、写真や詞書も載せて前後の背景まで説明してくれるから歌が立体的になってくる。いやいや赴任したんじゃなくて心底楽しんでそう。家族とのやりとりもあって家持自体も見えてきた感。面白かった。2024/06/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6627193
  • ご注意事項

最近チェックした商品