内容説明
原文・訳、二段組み構成。初学者から、専門の研究者まで、幅広く対応する決定版。
目次
1 かぐや姫の生い立ち
2 貴公子たちの求婚
3 仏の御石の鉢―石作の皇子
4 蓬莱の玉の枝―車持の皇子
5 火鼠の皮衣―阿部のみむらじ
6 龍の首の玉―大伴の御行
7 燕の子安貝―石上のまろたか
8 狩の行幸―帝の求婚
9 八月十五夜―かぐや姫の昇天
10 富士の煙
著者等紹介
大井田晴彦[オオイダハルヒコ]
1969年群馬県生まれ。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学助手、名古屋大学大学院人間情報学研究科講師・助教授を経て、名古屋大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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春
4
子供のころ絵本で読んだ『竹取物語』、もう一度読んでみたくて手に取りました。幅広い読者を想定して編集されているため、古典の教養の無い私でも楽しめました。本文 現代語訳 校異 語釈および補注 観賞 解説 付録 索引からなり、大変読みやすかった。幼い頃の童話かぐや姫の印象は、月から来たモテ女の美女が憂鬱そうに暮らし、泣きながら翁達と別れるって印象でしたが、改めて面白い物語だと感じました。求婚者の失敗を嘲笑う初期のかぐや姫の冷血ぶりが面白く、また月へ帰る頃の人間らしい情の深さとの差頑張って大きく、物語に引き込まれ2012/12/27
りっちー
3
原文と対訳だけでなく、読みや用語の解説もあり、更に各話のポイントの説明すらある。また、関連する古典も巻末に記載されており、竹取物語の全てを網羅している書籍。 この古典を堪能したい人にオススメの一冊です。2023/05/21
かす実
3
本文、現代語訳、古語知識、作品解説が一冊にまとまっていて重宝した。2020/12/01
Fuck_the_Facts
0
切ねえ……2016/10/18