内容説明
言語研究の立場から、木簡から読み解けることを明らかにし、歴史学・考古学に還元すると同時に、八世紀以前の日本語の真の姿を追究する。言語学と歴史学がクロスする、Excitingな論考。最新の知見を取り入れて大幅に記述を改訂増補。
目次
序論(木簡が日本語史研究にもたらすもの)
本論(日本語史資料としての七世紀木簡;森ノ内遺跡出土手紙木簡の書記様態;木簡上の日本語;地方中心地における漢字の受容―観音寺遺跡木簡;大宝二年度戸籍と木簡;万葉仮名「皮」―万葉仮名前史試論;古事記と木簡の漢字使用;「歌」を書いた木簡―律令官人が「難波津の歌」を書いた理由)