内容説明
本書は、語用論研究そのものを行ったのではなく、語用論の分野の問題として文法論研究からは切り離されてきた言語現象について、語用論の成果を参照しながら、日本語文法論の立場で説明を試みたものである。
目次
序論 総論
第1章 接続助詞的なヲの文―「やろうとするのを手を振った」
第2章 古代語の接続助詞的なヲの文―古代語と現代語の対比
第3章 古代語の接続助詞的なヲの文―紫式部日記と徒然草から
第4章 主要部内在型関係節と接続助詞的なヲ―「リンゴを置いておいたのを取った」
第5章 状況ヲ句文―「豪雨の中を戦った」
第6章 逸脱的な“何ヲ”文―「何を文句を言ってるの」
第7章 逸脱的な“何ガ”文―「何が彼女がお姫様ですか」
終章
著者等紹介
天野みどり[アマノミドリ]
1961年東京生まれ。1984年筑波大学第一学群人文学類言語学専攻(日本語学)卒業。1991年筑波大学博士課程大学院文芸言語研究科言語学(日本語学)単位取得退学。2002年博士(言語学)。新潟大学人文学部助教授を経て、和光大学表現学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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