内容説明
実証主義=無思想に堕した国文学は、現実を凝視できるか。雑誌『発言者』『表現者』に連載し続けてきた論考に「破局の後で」を加えて一書にした実践の書。
目次
1 国文学は「天皇システム」と対峙できるか
(公と玉躰―天皇システムと日本の公共性(1)
「公」・「公私」・「ひとり」―天皇システムと日本の公共性(2)
反転・併存・融合の不動点―天皇システムと日本の公共性(3))
2 近現代を睥睨する古典の思想(古典と近代批判―国文学の忘れ物;古典と和歌―和歌的共同体としての日本;「古典」の条件―規範・権威・注釈 ほか)
3 古典学徒のやぶにらみ(日本近代・アジア主義・イスラーム;ポピュリズムの勝利と戦後の完成;「国語」の起源と復興 ほか)
著者等紹介
前田雅之[マエダマサユキ]
1954年山口県生まれ。早稲田大学教育学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得中退。博士(文学)。明星大学人文学部教授。2006~2010年、雑誌『表現者』の編集委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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