内容説明
日本古来の宗教性と神秘性を顧み、イエスの福音とのかかわりを探る。
目次
自然の内に生きる―日本的神秘主義の原郷を探ねて
1 総論―日本人と宗教(日本人の自然観と神仏;日本的霊性の根本的特徴;「日本人とキリスト教」の問題系に向けて―柳宗悦の宗教観)
2 福音宣教の土壌としての日本(A.ヴァリニャーノの適応主義と『日本のカテキズモ』;キリシタン版『ひですの経』の「アニマ」論が意味するもの;小崎弘道の「国家主義的」キリスト教;新井奥邃の人生遍歴と生活思想―儒学とキリスト教信仰との連動性の体現―阿部仲麻呂;禅とキリスト教神秘主義―鈴木大雪の解釈を中心に―蓮沼直應)
3 日本文化の深層とキリスト教(無名の霊性―源氏物語における人間理解と宗教;パウロと親鸞の霊性;日本人とキリスト教美術―和田三造のイエス画伝を中心に;宮澤賢治における仏教とキリスト教―宮澤健太郎;祖先崇拝とキリスト教―ムケンゲシャイ・マタタ)
著者等紹介
加藤信朗[カトウシンロウ]
1926年生まれ。首都大学東京名誉教授。聖心女子大学キリスト教文化研究所所員。専攻はギリシア哲学、教父哲学
鶴岡賀雄[ツルオカヨシオ]
1952年生まれ。東京大学教授。専攻は宗教学、西洋神秘思想
桑原直己[クワバラナオキ]
1954年生まれ。筑波大学教授。専攻は倫理学
田畑邦治[タバタクニハル]
1947年生まれ。白百合女子大学教授。日本カトリック教育学会会長。専攻は宗教哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。