内容説明
鴨長明の方丈記は、二系統・五種の異なる本文が、現在伝わるが、うち四種は、長明の手になるものであり、推敲の跡をそれぞれにとどめているものと見ることができるのではないか―。推敲の過程の総結集としての、伝自筆『大福光寺本方丈記』を各本に目を通した形で読む(=通読)、新しい方丈記の読み方。
目次
1 序章部前段(“可知”の世界)
2 序章部後段(“不可知”の世界)
3 本章部前段(人の世の不思議)
4 本章部後段(わが生涯)
5 終章部前段(人間論・閑居論)
6 終章部後段(自省・自問・擱筆)
7 跋文
著者等紹介
手崎政男[テサキマサオ]
大正3年富山市四方に生まれる。略歴:東京帝国大学文学部国文学科卒業(昭和12年)。広島県立呉第二中学校(現、宮原高校)教諭、都立石神井高等学校教諭、富山大学文理学部・人文学部教授、鶴見大学女子短期大学部教授を歴任。現在は富山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。