出版社内容情報
誰もいないはずの家で聞こえる
襖が開閉する音、
触れていないのに落下する遺影、
ひとりでに動くこけし、
そして鏡に映る黒い人影
「ベストホラー2024」(国内部門)
『このホラーがすごい!』2025年版(国内編)宝島社
第1位の『深淵のテレパス』に続く
〈あしや超常現象調査〉シリーズ待望の続編!
「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した……と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め──。
「ベストホラー2024」(国内部門)、『このホラーがすごい! 2025年版』(国内編)で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾!
内容説明
「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した…と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め―。「ベストホラー2024」(国内部門)、『このホラーがすごい!2025年版』(国内編)で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾!
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
222
上條 一輝、2作目です。「あしや超常現象調査」シリーズ第二弾、今回はポルターガイストということもあって、ホラー色強めのため、前作より好みですが、もっと怖さが欲しい所です。 https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880292892025/07/31
パトラッシュ
195
前作『深淵のテレパス』は新しい手法を試みる実験作だったが、続編の本書はホラー小説の正統な様式美やマナーを踏襲している。謎と恐怖が次々と畳みかけるように襲い、晴子と草太の打った手も簡単にはね返され犠牲者が相次ぐ。最初にポルターガイスト現象が起こった家の由来を調べていくと、薄皮をはぐように悪夢に満ちた過去が浮かび上がるラヴクラフト的な描写は見事だ。通常ならこの恐怖が少しずつ周囲に広がっていくのだが、ラストはスカイツリーの頂点で敵味方が激突するアクションとなる。ここを面白く感じるかどうかで読者が分かれるだろう。2025/07/28
しんたろー
139
デビュー作とは思えない完成度でマイ年間ベストにも入れた前作のシリーズ第2弾というので期待して購入…高くなっていたハードルを軽く超えて楽しませてくれた👍前半のホラー部分は充分に恐ろしく、中盤に明かされる叙述トリックにもニンマリ、終盤のサスペンスもチームものの趣もあって好みだった。晴子&越野の主役の背景が書き加えられているのと、前作からの仲間が活躍するのも良い。『リング』的な味付けが効果的で、読者にとって身近に感じる恐怖なのも巧い演出。2作目で面白さを維持するのは並大抵ではないので、筆力を証明したと思う👍2025/08/12
ちょろこ
131
シリーズ2の一冊。あの「あしや超常現象捜査」の晴子さんと越野くんが、古い一軒家で起きる怪現象を手がける今作は、前作よりも怪異が高めで面白かった。一人きりなのに襖が開閉する音、勝手に落ちる遺影といい、まるで心霊チャンネルばりの怪異のオンパレード。極め付けは鏡に映る黒い人影で怖さは絶頂に。わからない事だらけてんこ盛りからの収束までの魅せ方も巧い。なるほどと思わず膝をポンの構成もやられたな。相変わらず二人のフラットな捉え方もいいしチームの関係も気持ちいい。次作もさらに面白さと深みが増すに違いないと今、強く確信。2025/08/31
Kanonlicht
123
あしや超常現象調査シリーズ第2弾。落ち目の俳優の自宅で発生したポルターガイスト現象。原因を探るうち、当の俳優が失踪し、調査メンバーの周囲でも怪奇現象が起き始める。前作同様、ジャパニーズホラーの系譜をしっかり踏襲しつつ、超常現象と論理的解釈の両方のアプローチで解決を目指す趣向が面白い。そのせいかもしれないけれど怖さ成分はやや控えめ。高所恐怖症の身としては、クライマックスシーンのロケーションが一番怖かった。次回のシリーズ完結編が待ち遠しい。2025/07/02
-
- 電子書籍
- 探偵はもう、死んでいる。【ノベル分冊版…
-
- 和書
- +81 〈7〉