出版社内容情報
誰もいないはずの家で聞こえる
襖が開閉する音、
触れていないのに落下する遺影、
ひとりでに動くこけし、
そして鏡に映る黒い人影
「ベストホラー2024」(国内部門)
『このホラーがすごい!』2025年版(国内編)宝島社
第1位の『深淵のテレパス』に続く
〈あしや超常現象調査〉シリーズ待望の続編!
「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した……と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め──。
「ベストホラー2024」(国内部門)、『このホラーがすごい! 2025年版』(国内編)で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾!
内容説明
「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した…と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め―。「ベストホラー2024」(国内部門)、『このホラーがすごい!2025年版』(国内編)で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾!
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
47
あしや超常現象調査シリーズ第2弾。落ち目の俳優の自宅で発生したポルターガイスト現象。原因を探るうち、当の俳優が失踪し、調査メンバーの周囲でも怪奇現象が起き始める。前作同様、ジャパニーズホラーの系譜をしっかり踏襲しつつ、超常現象と論理的解釈の両方のアプローチで解決を目指す趣向が面白い。そのせいかもしれないけれど怖さ成分はやや控えめ。高所恐怖症の身としては、クライマックスシーンのロケーションが一番怖かった。次回のシリーズ完結編が待ち遠しい。2025/07/02
備忘録
25
深淵のテレパスの続編ということで、期待が高まるが充分それに応える作品 芦屋のオカルトは信じるけど、あくまでも目の前の現象を客観的に判断してあらゆる可能性を考えるというスタンスが他作品では見られないであろう展開を生み出していく 怨念、超能力、催眠、集団ヒステリー あらゆる可能性が最後まで否定されないのは面白い また、前作とは違う形でリングを想起させられた、きっと強いリスペクトを持っているに違いないと勝手に想像する2025/06/30
君塚
12
めちゃくちゃ面白い…。期待に十分応えるような二作目だったと思うし、また何らかの賞に絡んできそう。アクロバティックな部分もあるけれど、その基礎にはホラーとしてしっかり読者を怖がらせる描写がある。冒頭などは古典的なセットアップながら、わりとちゃんと怖かった。その上で、作品をエンタメに振り切るスタンスがとても良い。オカルト要素を(良い意味で)節操なく詰め込んだストーリー、数々の伏線と終盤に向けての派手な回収、癖があって魅力あふれるキャラクター。前作から引き続き、怪異に対するバランスの取れたスタンスが気持ち良い。2025/06/30
ユウハル
9
やっぱり怖い。超常現象のシーンはなぜか湿っぽさを感じる。そして、鏡を見るのが怖くなった。 オカルトとサイキック、融合しすぎて『リング』を思い出してしまう。 いかに思い込みすぎて読んでいたのかと驚く箇所もあり、このやられた感が面白い。 恐怖と構成にまたしても虜になってしまった。2025/07/15
ほたる
9
ポルターガイスト現象に鏡に写る謎の女。そして起こるある男の失踪。序盤読んでて表紙を見返して、ゾッとして鳥肌が立ってしまった。恐ろしいホラー展開とそれに紐づく超常現象の解釈には安定感があり、最後まで一気読み。なかなか良いところにもっていったなぁ。2025/07/02