平安朝物語の形成

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平安朝物語の形成

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  • サイズ A5判/ページ数 697,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305704573
  • NDC分類 913.3
  • Cコード C1093

出版社内容情報

形成とは「(作者が)作品を形づくること」である。
なかでも、構想・構成などを解明することは、
従来の研究において次第に忘れ去られてきたのではないか。

今、先行の構想論の成果を批判的に継承しつつ、
表現--構想・構成--〈作者〉という回路を
より豊かに明確に押さえていくことが求められている。

〈作者〉の表現の意味への遡源を考え抜いた、平安朝物語形成論。

はじめに--本書の立場と考察の要点

第一篇 前期作り物語の形成をめぐって
 【1.『竹取物語』】
  第一章 『竹取物語』の帝物語--『漢武帝内伝』からの離陸
  第二章 かぐや姫と李婦人
  第三章 『竹取物語』の起源譚的結末--〈今〉は〈昔〉の男の心
 【2.『伊勢物語』】
  第四章 『伊勢物語』の初段と「登徒子好色賦」--「いちはやきみやび」の物語の始動
  第五章 『伊勢物語』第九段の三河の国の物語--『楚辞』「湘君」「湘夫人」の引用
  第六章 『伊勢物語』百二十三段と『詩経』「●之奔奔」

第二篇 作り物語の構想枠としての〈季節観〉
 第二篇の考察の課題
 【3.春】
  第七章 『うつほ物語』の春物語
  第八章 『源氏物語』の春物語
 【4.夏】
  第九章 『うつほ物語』の夏物語
  第十章 『源氏物語』の夏物語
 【5.秋】
  第十一章 『うつほ物語』の秋物語
  第十二章 『源氏物語』の秋物語
 【6.冬】
  第十三章 『うつほ物語』の冬物語
  第十四章 『源氏物語』の冬物語
 【7.構想枠としての〈季節観〉をめぐって】
  第十五章 「女は春をあはれぶ」--『源氏物語』若菜巻と『詩経』引用
  第十六章 宇治十帖の構想の方法--匂宮の春と薫の秋
  第十七章 『石清水物語』の男主人公と四季--宇治十帖の継承と変容

第三篇 『源氏物語』の形成をめぐって
 【8.正篇の物語】
  第十八章 桐壺更衣物語と『うつほ物語』--始まりとしての死
  第十九章 『源氏物語』の始まり--「もの心細し」をめぐって
  第二十章 夕顔物語冒頭部にうかがわれる長篇的射程--「かづら」としての夕顔
  第二十一章 夕顔巻の神話的想像力--『源氏物語』の基底的構図
  第二十二章 少女巻の形成の方法--『源氏物語』の形成の方法と人物造型
  第二十三章 玉鬘物語の構想--『詩経』王風「■■」の引用
 【9.続篇の物語】
  第二十四章 「紫上の遺言」以後--宇治の物語への動き
  第二十五章 匂兵部卿巻の薫--柏木と夕霧の輻輳
  第二十六章 紅梅巻--橋姫物語の構造的支柱
  第二十七章 竹河巻の薫物語--夕霧の物語の影
  第二十八章 中君の造型と役割--中君入水構想はあったか(一)
  第二十九章 中君・浮舟物語構想の形成--中君入水構想はあったか(二)
  第三十章 中君物語の展開
  第三十一章 宇治の大君の模索--自立的人生の光と影
 
第四篇 後期作り物語の形成をめぐって
 【10.『狭衣物語』】
  第三十二章 『狭衣物語』の形成をめぐって

初出一覧
あとがき
索引(事項/人名書名)

目次

第1篇 前期作り物語の形成をめぐって(『竹取物語』の帝物語―『漢武帝内伝』からの離陸;かぐや姫と李夫人 ほか)
第2篇 作り物語の構想枠としての“季節観”(『うつほ物語』の春物語;『源氏物語』の春物語 ほか)
第3篇 『源氏物語』の形成をめぐって(桐壷更衣物語と『うつほ物語』―始まりとしての死;『源氏物語』の始まり―「もの心細し」をめぐって ほか)
第4篇 後期作り物語の形成をめぐって(『狭衣物語』の形成をめぐって)

著者等紹介

後藤幸良[ゴトウユキヨシ]
1958年岐阜県生まれ。1981年新潟大学法文学部文学科卒業。1994年東北大学大学院博士課程単位取得満期退学。新潟県立高校教諭、新潟大学助手、長岡工業高等専門学校助教授をへて、現在、相模女子大学学芸学部教授。専攻は平安時代の文学・和漢比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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