源氏物語 表現の理路

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源氏物語 表現の理路

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  • サイズ A5判/ページ数 355,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305703835
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3093

内容説明

現行の注釈書や従来の解釈に問題はないのかと問い直し、注釈作業を練磨する中から、本文に即したより正確な理解を獲得すること、そうした手続きを経てはじめて『源氏物語』の読み取りは真の意味で更新され、問題意識は再び他者と共有しうるものになるのではないか。源氏物語の自閉した「私の読み」を超えるために。

目次

序 『源氏物語』の人物・和歌・表現
1 作中人物と言葉(情け・六条御息所と光源氏;六条御息所生霊化の理路―「うき」をめぐって;朝顔姫君の形象と主題―「変わる心」と「変わらぬ心」;光源氏論―澪標巻「思ふ様にかしづき給ふべき人」をめぐって)
2 作中和歌の領分(白露の光そへたる―夕顔巻の和歌の言葉へ;氷閉づる月夜の歌―朝顔巻の和歌の解釈をめぐって;浮舟と「峰の雨雲」―浮舟巻「かきくらし」の一首をめぐって;踏み惑う薫と夢浮橋―宇治十帖の終末についての試論)
3 物語世界の内と外(三歳源氏の内裏退出―桐壼巻の時間と延喜天暦准拠説;光安朝の遊離魂現象と『源氏物語』―葵巻の虚と実;松風巻論―光源氏の栄華の起点として;宿木巻論―時間・語り・主題)
結 闇に惑われぬ光源氏と「不致仕」の思想―物語の精神的基底

著者等紹介

今井上[イマイタカシ]
1973年横浜市生まれ。1996年上智大学文学部卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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