内容説明
江戸の異言語獲得をもたらした文化的諸相を、ことばの分析を通して解読する野心的試み。
目次
第1章 江戸異言語接触と言語文化(近世異文化言語交渉の基礎環境;西欧の発見した日本語の本質―南蛮・紅毛の見た待遇表現の文化 ほか)
第2章 蘭語学史の諸相(『和蘭字彙』(「ドゥーフ・ハルマ」)翻訳文体の基礎分析
「ハルマ和解」・「ドゥーフ・ハルマ」再考―F・ハルマ編『蘭仏辞典』の翻訳辞典をめぐって ほか)
第3章 唐話学史 白話の受容と展開(岡島冠山における唐話学の方法―改めて冠山学を考える;唐話辞書探索―唐話辞書六二書の検討 ほか)
第4章 蘭学史・蘭語学史と文学・文化(蘭学環境と幕末の文学―18、9世紀の東アジアを生きる気分と蘭学文学;ヘンドリック・ドゥーフと長崎通詞そしてシーボルト―辞典の翻訳と商館長の19世紀初頭を生きる気分 ほか)
第5章 唐話辞典・江戸時代唐音表・江戸言語学年表(唐話辞典;江戸時代唐音表 ほか)
著者等紹介
岡田袈裟男[オカダケサオ]
1946年東京生まれ。1971年早稲田大学卒業。1981年早稲田大学大学院博士課程後期退学。現職、立正大学文学部教授。専攻は国語学(国語史 文体論 語彙論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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