内容説明
古今集に仕掛けられた撰者の知的挑戦を、千年の時を経て遂に解読!本書は、『万葉集』から『古今和歌集』を経て『新古今和歌集』に至る和歌表現の変容を、叙情表現の深化とみなす立場から、和歌の歴史を、わかりやすく、そしておもしろく叙述しようとする試みである。
目次
序章 問題の設定
第1章 和歌が確立されるまで
第2章 仮名の形成と仮名文の発達
第3章 言語の線条から仮名の線条へ
第4章 『古今和歌集』の「短歌」
第5章 和歌による叙情表現の限界―『新古今和歌集』から連歌、俳諧へ
付章 方法論―文献学的アプローチ