出版社内容情報
ネットリンチは日常のSNSの世界では当たり前になった。
「友/敵」思考が蔓延し、過激化していく社会。
「敵」を破壊し尽くさないと気がすまない人たちが溢れる世界は今後どうなっていくのか?
単純化したがる日本人の致命的な思い上がりとは?
哲学者・仲正昌樹が現代社会を鋭く分析し、この先の世界を予測する!
最悪の危機に気づけない日本人必読の書!!
内容説明
人間は、自分が思っているほど理性的ではないし、公共的意識も高くない。現代人はいま恐怖心と猜疑心に満たされており、「友/敵」思考が過激化する社会に生きている。“ネットリンチ”が当たり前に行われているSNS空間はまさにそうであろう。「敵」を破壊し尽くさないと気が済まない人たちが蔓延している。何がきっかけで、本当の全体主義体制へと変貌するか分からない。そんな現代の闇を直視し抗うための“知恵と教養”が詰まった必読書である。
目次
第1章 「ナチ・プロ」の正体
第2章 「統一教会」と「ホスト問題」の意外な共通点
第3章 「生成AIの恐怖」と「人間の動物化」
第4章 「単純化したがる人たち」の凶暴性
第5章 「影の支配者」幻想に取り憑かれた人々
第6章 「コロナ禍」の「強制する社会」という災厄
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。古典を最も分かりやすく読み解くことで定評がある。また、近年は『Pure Nation』(あごうさとし構成・演出)でドラマトゥルクを担当し、自ら役者を演じるなど、現代思想の芸術への応用の試みにも関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
ころこ
Aster
Kooheysan
朝ですよね