跨境 〈第6号 2018〉 - 日本語文学研究 言語圏とディアスポラ文学

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  • サイズ B5判/ページ数 257p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784305403063
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

韓国、中国、台湾、日本各地域の近代日本語文学の研究者が参加して発行する国際学術誌。第6号の特集は「言語圏とディアスポラ文学」雑誌のタイトルとなった『跨境(こきょう)』は境界をまたぐという意味です。たんに越すということではなく、跨いでつなぐ。それぞれの局地性や立場を無視することなく、そこに一方の足場を置きながら、さまざまな〈境〉の向こうに他方の足を伸ばすことを目指しています。

【跨ぐことは、時に越えることよりも難しいかもしれない。だがいまこそ、その試みが必要だ。分断を一気に解消する方策など、ありはしない。すべての多様な 人々を包括するような場も、できようはずがない。しかしそれでもなお粘り強く、境を跨ぎ、つなぎ続けることが重要だと私たちは信じる。『跨境/日本語文学 研究』が、異なる立場、異なる考えをもつ者たちの、邂逅と対話の場となることを願っている。】...創刊の辞より

目次

□エッセイ―跨境の言葉

多言語世界の一角で●多和田葉子

トラウマとしての流転―古野菊生の『転蓬』と共感的想像力●エドワード・マック

日韓文学シンポジウムのことから●中沢けい



□特集:言語圏とディアスポラ文学

【Keynote Speech】 Intertwining Tongues: Bilingualism and Hybrid Texts in Contemporary Japanese Literature―From I am a Cat to I Become a Cat●Faye Yuan Kleeman

日中女性作家が描いた中国残留孤児像―山崎豊子『大地の子』と厳歌苓『小姨多鶴』を読む●単援朝

戦後台湾の日本語文学―黄霊芝小説におけるブラック・ユーモア●下岡友加

船戸与一『満州国演義』試論―ハードボイルド・ミステリが問い直す「植民帝国としての日本」●坂元さおり

竹内正一が描いたハルビンの都市表象―「ギルマン・アパート点描」「馬家溝」を中心に●呉佩軍

アイルランド文学とフォルモサの邂逅―「西来庵事件」と菊池寛「暴徒の子」をめぐって●呉佩珍

折口信夫の「朝鮮人」表象―朝鮮人になって了ひたい様な気がします●永井真平



□一般論文

ある少年の逆行―中村星湖の『少年行』試論●朱田云

1920年代の中国における黒岩涙香『野の花』の受容―無声映画『空谷蘭』を中心に●張玉

〈従軍記〉の拡散と変容―戦時下メディアにおける池田さぶろの漫画作品●清松大

『にあんちゃん』論―日記における自己検閲を巡って●奥村華子

方法としての「私」語り―島崎藤村『海へ』における旅の表現●岡英里奈



□研究資料

戦後日本の新聞雑誌メディアの在日朝鮮人関連資料●李京珪

『偽満洲国文芸大事記』について●呉佩軍

『台湾日日新報』デジタル版の利用について●謝惠貞



□フォーラム参加記

「東アジアと同時代日本語文学フォーラム」2017ソウル大会+次世代フォーラムを傍聴して●孫知延



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