内容説明
著者の磯村英一氏は、『はね駒』のおりんさんの、ご長男である。この本には、春子女史が大正2年に出版した『今の女』も収録されているが、大正デモクラシー時代の女性像が鮮かに描かれている。春子氏自身新聞記者という『はね駒』でありながら、青鞜社の女権運動には与せず、家にあっては8人の子供の“普通の母さん”であったことも重ね合わせて読むことは1986年の“今の女”にとっても大切なことだと思われる。
目次
第1章 “はね駒”おりんの実像とその背景(ドラマ「はね駒」との対面;“おりん”を生んだ二本松と相馬;“りん”と“やえ”の実録;“りん”の学んだ「宮城女学校」)
第2章 時代が生んだ“はね駒”たちの記録(「今の女」に見る女性論;明治・大正時代の女の仕事;「古い女」と「新しい女」;「今の女」に載った“歌”)
第3章 自立をはじめた“はね駒”の生き方(婦人記者としての10年;女の観た職業婦人)
付章 “はね駒”の子どもたちは語る
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- 和書
- あの頃ボクらは若かった