出版社内容情報
すべてを奪った悪魔からの贈りもの。
それは、おなかに宿った小さな命。
亡くなった継父の遺言書を見て、ジニーは愕然とした。
全財産は実の息子アンドレに遺され、彼女と妹と母は一夜にして
無一文になった。相続人として現れたアンドレはハンサムだが
傲慢な富豪で、母の泣き言にも、駄々をこねる妹にも耳を貸さない。
それでいてジニーには、値踏みするような熱い視線を向けるのだ。
そんな折、ジニーはアンドレの部屋から出てくる妹を目撃する。
妹に手を出すなんて! かっとした彼女はアンドレに詰め寄るが、
逆に誘惑されてベッドを共にしてしまう。なんて愚かなことを……。
罪の意識に苛まれるジニーを嘲笑うように、アンドレが言った。
「きみは妊娠したはずだ。僕の城へ一緒に来てもらおう」
ハーレクイン・ロマンスの黎明期から第一線で走り続けたサラ・クレイヴン。クラシックな香りが漂う王道ロマンスをお楽しみください。悪魔のような相続人に振り回され、気づけば彼に心を奪われ、身ごもってしまったヒロイン。驚きの展開から目が離せません!
【目次】