出版社内容情報
「心神喪失者の行為は罰しない」
刑法第39条vs連続殺人鬼。救うべきは誰か――
凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」。事件の関係者である有働さゆりは医療刑務所から脱走し行方不明のままだった。
その頃、精神疾患を抱える殺人犯を無罪にした人権派弁護士が殺害される。遺体の傍らにはあの犯行声明文。これまでと異なる動きを見せるカエル男に翻弄される捜査一課の渡瀬と古手川は、ある人物から提案を受ける……。
解説・恩田陸。
【目次】
内容説明
凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」。事件の関係者である有働さゆりは医療刑務所から脱走し行方不明のままだった。その頃、精神疾患を抱える殺人犯を無罪にした人権派弁護士が殺害される。遺体の傍らにはあの犯行声明文。これまでと異なる動きを見せるカエル男に翻弄される捜査一課の渡瀬と古手川は、ある人物から提案を受ける…。
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2010年に『さよならドビュッシー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみゅこ
26
完結編なんだけどなんだか物足りなさを感じる。 渡瀬さん、古手川君メインでさゆりの行動が描写少な目だったからなのかな。 相変わらずの古手川君は未ださゆりって言う重病から完治していない。 浅慮、まさに。 あれから何年経った設定だろう。 今回は人権派弁護士3人が被害にあったんだけど確かに刑法第39条は私もいつも納得出来ない件だったのでその部分はとても興味深かった。 ラストはまあそうなるしかない結末。 あの感じだとまた古手川君は引きずってしまうんだろう。 さゆり恐るべし。
鈴木拓
26
スクで嫌なのに、読み始めると読んでしまう巧みな展開。完結編ということで、こういう風に終わるしかないんだなという空虚な気持ちで読了した。刑事裁判は誰のためにあるのか?被害者はないがしろにされていないか?という問いや、加害者の精神状態によって減刑されることへの賛否。紆余曲折の末に今の法律があるのだろうが、自分が当事者になった時、あるいはそれに近しい立場になったとき、何を思うのだろう。もう続編がないということになぜか安堵する自分がいる。2026/09/09
一笑
24
4部作の完結編とあるけれど、このシリーズは初めて手にした。それでも十分に内容が理解できるし面白かった。「引き摺る」「啄む」「乾かす」「射殺す」、どれもグロテスクで身の毛もよだつようなカエル男の殺人方法である。ホラー小説かなと思わせるけれど決してそんなことはなかった。刑法第39条の問題がきちんと取り上げられていた。中山七里さんはやっぱり凄い。刑法第39条や少年法については前々から少し疑問があった。法の下の平等、人の命の重さに違いはない。刑法第39条で加害者が裁かれないとしたら被害者があまりにも浮かばれない。2026/09/24
NAOAMI
17
「カエル男」がこんな形で完結するとは?どんでん返しでも何でもないじゃないか!それなら金返せ的な話かというと、悔しいかなホントに完結してやがる。全ては「彼女」の思惑通りなわけか。法則からの逸脱、シリアルキラーを生んだ根本の抹殺。そして自らへの鉄槌。こんな計画通りの犯罪(しかも連続殺人)があっただろうか。最終的にか行の最期「こ」である古手川が何らかの形で対峙するものと思っていたが、むむ。彼ほど小説のシリーズ通して成長しない男はいないんじゃないか?笑。そこはイラッとしつつ。死んだ順で「かきつおう」…意味ないか。2026/09/02
ぴ〜る
17
ついにカエル男完結してしまった。刑法第39条は時として本当にこれでいいのか…と実際腑に落ちない事も多い。さゆりの市場最悪な犯した罪はもちろん何の弁護もできないし許される訳もない。ただ、本物の解離性障害のようにその時のことも記憶になかったと考えるととても切なくて苦しくなる。きっとさゆりにとっては1番の結末だったんだろうな。。。古手川のこれからもすごく気になるし渡瀬刑事の存在がとてもいい。2026/09/01




