出版社内容情報
日本の政治が劣化、弱体化するなかで、2022年に亡くなった石原慎太郎への憧憬から「石原待望論」が浮上してきている。アメリカ、中国、韓国にハッキリとモノを言い、メディアや官僚に対しても強い姿勢で対峙してきた石原慎太郎。
戦後最年少の芥川賞作家として昭和30年代の日本において、弟・裕次郎とともに世間を席巻し衆議院議員、東京都知事として活躍した男は作家として政治家としてどのように生きたのか。
【目次】
内容説明
作家・政治家として「文化は反逆の精神から生まれる」を体現した石原慎太郎。23歳で芥川賞を受賞し、弟・石原裕次郎とともに時代の寵児となった。その後、衆議院議員、東京都知事として奮闘。アメリカ、中国、韓国に対して迎合せず、メディアに対しても言うべきことを言う男の根底には「日本人としての誇り」と「国家観」があったのだ。関係者の証言や生前の本人への取材をもとに、その激動の生涯を描く実録ノンフィクション巨編。
目次
第一章 芥川賞作家、石原慎太郎の誕生
第二章 弟・石原裕次郎
第三章 国政進出と都知事選での敗北
第四章 弟・裕次郎との別れ
第五章 自民党総裁選、最下位で敗北
第六章 石原慎太郎、永田町を去る
第七章 東京都知事への道
第八章 三島由紀夫との論争
第九章 東京発・石原革命
第十章 マスコミとの対決
第十一章 日本政府を突き動かした尖閣諸島購入構想
第十二章 橋下徹と新党結成
第十三章 小池百合子との恩讐
第十四章 田中角栄と安藤昇を描く
第十五章 石原慎太郎の素顔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nmkg-2020
1
石原慎太郎さんの半生。子供の頃はテレビで見かけると、なんか偉そうなおじいさんだなーくらいのイメージしかありませんでした。この本を読んで石原さんほど日本を愛し、日本人であることに誇りを持った政治家はいないなと感じました。かつての国会での発言が現在の日本を的確に予言していたり、まだまだ日本を率いていって欲しかったと痛切に思います。2025/10/31
24歳男性
1
どういうアルゴリズムなのか都知事時代の会見や、国政復帰後のショート動画を目にし、そういえばこの人のこと知らないなと駅の書店で偶然見つけ手に取った。芥川賞受賞から国会議員として、総裁選の敗北、議員辞職、都知事立候補、さらには新党立ち上げ、、その人望の厚さに驚かされた。目立つ分批判も多い印象だったが、その点についてはあまり記述はなかった。賛否で言えば賛の部分に焦点を当てた本だという印象だった。自身を改革の矢面に立たせる点は三島と対照的だと思った。2025/10/13




